鈴木大地“本家”と対面熱望 球団はオファー検討も

[ 2013年5月14日 06:00 ]

交流戦優勝トロフィーを前に握手をかわす巨人・菅野(左)とロッテ・鈴木

 14日に開幕する「日本生命セ・パ交流戦」の前日会見が13日、都内のホテルで行われた。9年目を迎える戦いを前に12球団を代表して6選手が出席。ロッテで売り出し中の鈴木大地内野手(23)は、名前の由来である88年ソウル五輪100メートル背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地氏(46)との対面を熱望し、球団側も始球式などで招待することを計画していることが分かった。

 ブレーク中の鈴木が会って直接、思いを伝えたい人がいる。「ずっと会いたかった憧れの人」。それは野球選手ではない。同姓同名の88年ソウル五輪で金メダルを獲得した鈴木大地氏だ。

 「自分がプロ野球の世界で活躍すれば、お会いできる機会もあるかもしれないと思って頑張ってきた。会って“名前を使わせてもらっています”と報告したい」。鈴木が生まれたのは、ソウル五輪の翌年。母・あけみさん(50)は「鈴木さんのように世界に羽ばたいてほしいという思いを込めたのですが、鈴木姓でなければつけていなかった」と振り返る。

 2年目の今季は全36試合に出場。リーグ9位の打率・308で、首位を走る快進撃の立役者の一人だ。開幕当初は主に二塁で起用されたが、4月25日の西武戦(西武ドーム)から内野の要である遊撃に定着している。球団サイドも鈴木の夢を後押し。金メダリストを本拠地での始球式や対談などで招くことを計画しており、球団関係者は「今後もしっかり成績を残してくれれば鈴木さんにオファーを出すことも検討したい」と明かした。

 これを伝えられた鈴木は大興奮。「始球式に来ていただけるなら、打席に入るか捕手をやりたい。家族も呼びたい」。この日はチームを代表して交流戦の前日会見に出席。同学年で東洋大時代に対戦経験のある巨人のルーキー菅野をライバルに指名した。3年時の全日本大学野球選手権決勝で二塁打を打っており「あの打席は今でもよく覚えている。プロの世界でも対戦したかった」。今回の2連戦では対戦機会はないが、5月31日、6月1日の本拠地2連戦では対戦する可能性がある。

 巨人とのセ・パ首位対決は、まずは東京ドーム2連戦。ちなみに5歳年上の兄は辰徳さん。原監督のファンである父・哲夫さん(59)が命名した。「原さんが監督をされている巨人といきなり対戦できる。ここで勝てば突っ走れる。全国に名前を売ることもできる」と鈴木。原巨人を倒し、憧れの人との対面につなげる。

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2013年5月14日のニュース