史上初珍事!全6試合アーチなし 巨人は15安打でM13

[ 2012年9月9日 06:00 ]

<ヤ・巨>4回1死二塁、坂本の適時二塁打で生還し、ベンチの祝福を受ける巨人・長野

セ・リーグ 巨人5-2ヤクルト

(9月8日 H新潟)
 巨人は8日、長野久義外野手(27)が3安打を放つなど、3試合連続2桁安打となる15安打の猛攻でヤクルトに連勝。両リーグ一番乗りでクライマックスシリーズ(CS)進出を決めるとともに、優勝へのマジックナンバーを2つ減らし、13とした。またこの日はプロ野球6試合が行われたが、本塁打は0。現行の12球団制となった58年以降、全チームが試合した日に本塁打が1本も出なかったのは史上初の珍事となった。

 3戦連続2桁安打となる15安打の乱れ打ち。新潟の夜を襲った雷雨による43分間の中断をものともせず、主導権を握り続けた。試合終了は午後10時20分。それでも原監督に疲労感はなかった。

 「1番、3番、4番。この辺が機能しているという点で主導権を握れていると思いますね」

 優勝マジックを13とし貯金は今季最多の37。打線を引っ張ったのは、1番の長野だった。初回、四球を選んで阿部の左中間二塁打で先制のホームを踏むなど、3打数3安打に2四球と全打席出塁し2得点。前日のヤクルト戦(神宮)での3安打に続き2戦連続の猛打賞に加え、2試合で11打席中、9度出塁と猛打の起点になっている。「よかったです。あしたも頑張ります」。普段通りの短いコメントだったが、笑顔が充実感を物語った。

 今季は3番でスタートしたが、4月26日のDeNA戦(鹿児島)から1番に起用された。だが、同28日の時点で・329だった打率は徐々に下降。7月18日の阪神戦(甲子園)では打率・274と5分以上も下がった。昨年の首位打者が、制約の多い1番で見せた戸惑い。だが、ここに来ての固め打ちで打率は・303まで上昇。2年連続の首位打者も手が届く位置まで戻してきた。

 刺激になる出来事があった。この日、東京駅のホームで新幹線を待っていると、衝撃的な光景が目に入った。村田が「ほぼ丸刈り」姿で登場。爆笑する阿部の隣で、日大の後輩は殊勝な顔を見せていた。「それについてはノーコメントです」と試合後もコメントは避けたが、FA移籍初年度で苦しむ先輩の気持ちを誰よりも理解していた。

 この日は全12球団で本塁打0。2リーグ制以降、全チームが試合した日では史上初となる珍事が生まれたが、一発がなくても十分な猛打を見せつけた。これで両リーグ一番乗りでCS進出を決め、2位・中日との差は今季最大の9ゲーム差となった。それでも原監督は「われわれの目的というのは一つですから。そこに到達するまではね」とブレることなく、前だけを見つめていた。

 ≪3年ぶりの猛打≫巨人は5日の阪神戦から4試合連続アーチ0。ただし、この間の安打は4、12、16、15とここ3試合は2桁安打。巨人が3試合連続2桁安打を放ちながら本塁打0は09年4月19日中日戦、21、22日ヤクルト戦で記録して以来3年ぶりだ。今季の巨人は球宴前までは本塁打0の試合に15勝22敗6分け(勝率・405)と負け越していたが、球宴後は10勝7敗4分け(・588)と一発に頼らずに勝ち星を拾っている。

 ≪プロ野球史上初の珍事≫8日のプロ野球は6試合全て本塁打が0。2リーグ制後、1日に6試合以上が行われ、本塁打が1本も出なかったのは過去に2度ある。セ6球団、パ8球団の14球団制だった55年9月13日と現行のセ、パ各6球団の12球団制では58年5月7日に記録して以来54年ぶり3度目。ただし、過去2度はいずれもダブルヘッダーが含まれており、試合のなかった球団があった。この日のように全球団が試合を行っての0本は初めてだ。

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