カブス94年目のリベンジ!福留3度の出塁で貢献

[ 2011年5月23日 06:00 ]

<カブス・レッドソックス>レッドソックスを破り、チームメートに駆け寄るカブス・福留(右)

交流戦 カブス9-3レッドソックス

(5月21日 ボストン)
 福留も松坂もタイムスリップ。レッドソックス―カブスの第2戦が21日(日本時間22日)に行われた。レ軍本拠フェンウェイ・パークでの同カードは1918年のワールドシリーズ以来、実に93年ぶりとあり、同日は両軍が当時と同じデザインの復刻ユニホームでプレー。試合はカブス・福留孝介外野手(34)が3度の出塁で2得点を記録するなどリードオフマンぶりを発揮し、9―3で約1世紀ぶりの戦いを制した。
【試合結果】

 古き良き時代のフェンウェイ・パークがよみがえった。3回。場内の音楽が鳴りやむと、一、三塁側双方のベンチの屋根に、メガホンを持った黒服の男性が立った。男性は、場内アナウンスに代わり、打席に立つ打者の名前を客席に向かって大声で連呼。中堅の大型ビジョンも当時はそこに立てられていた看板の画像を映し出し、93年前の雰囲気を醸し出した。

 ルール上の問題から当時存在しなかった背番号とヘルメットだけが異なったが、両軍選手は1918年の復刻ユニホームを着用。レ軍は赤の背番号のみでロゴのない真っ白なユニホームで、ズボンは裾を上げるボトムアップ。日本の高校球児の練習着を思わせるシンプルさに、松坂は「当時もこんなに白かったんですかね。(裾を上げる)クラシックスタイルはいい」と気に入った様子。一方、グレー地に紺の縦じまのユニホームに身を包んだ福留は「着心地が良かった。帽子にマークがないのは気になったけど」と笑った。

 当時に投手兼外野手としてレ軍の主力だったのが、通算714本塁打のベーブ・ルース。この日の始球式には娘のジュリア・ルース・スティーブンスさん(94)が登場し、本塁から5メートルの距離に立ち記念の一投。ボールは捕手まで届かなかったが、場内は温かな拍手で包まれた。

 試合はカブスが93年ぶりに雪辱を果たした。積極的な走塁でチームをもり立てたのが福留だった。初回に右太腿に死球を受け激痛に顔をゆがめたが、3回に四球で出塁した際には、次打者の4球目に二盗のサインが出た。「行けたら行けというサイン。脚がメチャクチャ痛かったけど、“えいっ”と思いながら行った」と今季初盗塁を成功。後続の適時打で先制のホームを踏んだ。8回の5打席目も四球で出塁し、ダメ押しの得点を挙げた。四球の数はチーム2位の23個で、出塁率は・444。「安打は出なかったけど悪い感じじゃない。きょうはカブスファンも入っていたし、この球場独特の雰囲気があった」。93年前のカブスにこんな1番打者がいたら、ベーブ・ルースを攻略できたかもしれない。

 ≪記念グッズも発売≫93年ぶりの再戦を記念して、この3連戦限定のグッズも発売された。Tシャツは両軍のチーム名や日付が書かれたデザインのものが数種類売り出され、価格は1枚30ドル(約2500円)。60ドル(約4900円)のパーカも販売され、両チームのファンが買い求めた。レ軍がこの日に着用した復刻ユニホームは、選手それぞれがサインを書き入れてオークションに掛けられる予定。落札金は全額レッドソックス基金に寄付されるという。

 ≪交流戦15年目でようやく実現のカード≫大リーグの交流戦(インターリーグ)は1997年からスタート。1球団は年間平均5球団と対戦し、年間平均18試合を戦う。移動面の負担を軽減するために当初は違うリーグの同地区対決から始まったが、01年からはカードに新鮮味を持たせるため他地区との対戦も編成され始めた。カブス(ナ・リーグ中地区)とレッドソックス(ア・リーグ東地区)は地区が異なるため、05年シカゴでの3連戦が交流戦では初対戦。伝統球団同士の希少価値の高いカードとして当時も注目を浴びた。今回のフェンウェイ・パークでの対戦は交流戦15年目でついに実現した。

 <レッドソックス 連勝7で止まる>レッドソックスは、連勝が7で止まった。1点を追う4回、オルティスが球団史上5人目となるレ軍での通算300号2ランを放って逆転に成功。故障者リスト入りしている松坂に代わる先発のアセベスも、5回1失点と好投した。しかし、8回に救援陣が集中打を浴びて逆転負け。「当たりは完璧だった」と話したオルティスも浮かない表情だった。

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