走る9番 進化した西武「攻撃のバリエーションが増える」

[ 2011年3月9日 06:27 ]

<神・西>5回2死二塁、西武の片岡が左前に適時打を放つ

オープン戦 西武1-0阪神

(皇子山)
 5回2死一塁。西武の片岡が初球から2球続けてストライクを見逃した。4球目に一塁走者のルーキー・秋山(八戸大)がオープン戦初盗塁を決める。その直後に、片岡の左前打で先制点を奪った。

 俊足の秋山が9番に入ったことで、1点につながったシーンだった。昨季は9番に捕手が座ることが多かった(細川37試合、上本20試合)だけに、機動力は使えなかった。1、2打席目は初球から積極的にスイングしていた片岡だが、5回だけは秋山の盗塁を待った。
 「きょうはそんなに難しくなかったですけど、大事な試合になってくれば考えないといけないですね」と、9番打者との連係について語った。

 片岡、栗山の1、2番は西武の不動の形だが、9番からのつながりが加われば得点力は上がる。渡辺監督は「攻撃のバリエーションが増える」と狙いを口にした。

 昨年までは塁に出てかき回す役目だった片岡。今季は「チャンスメーク」「盗塁の手助け」「走者を還す」という3役が求められる。キャンプ中に痛めた右足甲がほぼ完治し、今季初めて先発出場した1番打者が、2011年の西武野球の鍵を握るかもしれない。

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2011年3月9日のニュース