岩村OP戦5戦目で初H「モヤモヤあった」

[ 2011年3月9日 06:00 ]

<広・楽>4回表無死、二塁、楽天の岩村は左中間適時二塁打を放つ

オープン戦 楽天6-3広島

(マツダ)
 苦しみ抜いて、待ち望んだ1本がようやく出た。楽天・岩村は一塁ベース上で安打を示す「H」のランプを確認すると、わずかに表情を緩めた。

 「結果が出ていなかったので、焦りというかモヤモヤがあった。どんな形でも安打を打つとモチベーションにつながる。いろいろ考えるところもあったから」

 会心の当たりではなかったが、オープン戦5試合、10打席目で初安打が生まれた。2回1死から136キロのカットボールを引っ張り、ぼてぼての打球が一、二塁間を抜けた。さらに、続く4回無死二塁では左中間二塁打で初打点も記録。初安打を記録して肩の力が抜けたことで、逆方向へ力強い打球を飛ばした。本来の姿を取り戻し「左方向へ強い打球を打つのが調子のバロメーター」と手応えを口にした。

 5年ぶりの日本球界復帰は試行錯誤の連続だった。チームから長打力を期待され、春季キャンプでは打撃フォームを改造。構えた時のトップの位置を高くしたが、タイミングが取れずに修正した。この日は、試合前にビデオで打撃フォームをチェック。5日の西武戦(長崎)で石井一に三振を喫した時と、自主トレ時の理想のフォームを比較。ステップする右足の爪先が投手側を向く悪い癖が出ていることを知り、しっかりと壁をつくることを意識して試合に臨んだ。

 昨季はパイレーツから6月16日に戦力外通告を受け、「(一時は)自信をなくして引退も考えた」という。約3カ月間のマイナー生活では、自らに変化を求め通訳も付けなかった。この体験で「自分に自信がついた。このまま終わってたまるかという気持ちが強くなった」と振り返る。そして、星野監督に請われて楽天入団。「今でも、年齢ではなく、自分が望んだプレーができないと判断したら(引退を)覚悟している」。強い自負、反骨心はどこで野球をやっても変わることはない。

 「(昨年に)40打席無安打の経験があるから、7打数(9打席)なんてくそ食らえ。好きな野球を楽しまないと」。日米通算1486安打を記録している岩村。安打の出ない苦しみも、その先にある喜びも熟知している。

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