OP戦9試合目でやっと出た 長野チーム1号弾

[ 2011年3月9日 06:00 ]

<ソ・巨>6回無死、左越えにソロを放つ長野(投手・デレオン)

オープン戦 巨人3-7ソフトバンク

(ヤフーD)
 やっと、出た。巨人のオープン戦チーム初本塁打は、昨年と同じく長野のバットから生まれた。6回、3ボール1ストライク。先頭で、デレオンの内角直球を左翼席最前列へ放り込んだ。オープン戦9試合、77イニング目で飛び出した一発となった。

 「(チーム初は)全然分からなかった。うまくバットが出た。統一球で確かに飛ばなくなったけど、しっかりと振れば大丈夫」

 飛距離が落ちるといわれる統一球。「東京ドームでも全く飛ばない」とは昨季49発で本塁打王のラミレス。さらにパ・リーグ昨季本塁打王のオリックス・T―岡田にいたっては「飛距離が5メートルぐらい違う」とまで話す。原監督も3日の西武戦(東京ドーム)で、中村の右翼席最前列への一発を見て「前だったらスタンド中段。それがギリギリだから」と認識を新たにした。本塁打の減少は戦前から想定できただけに、春季キャンプ中から対策を講じた。

 2月1日のキャンプ初日に全員参加で夜間のバント練習を敢行。2日目以降も通常メニューの中に右打ちやバント練習の時間を設けた。選手の意識に浸透する一方で、いつしか打撃自体が小さくなるマイナス作用ももたらした。前日の練習前には、円陣の中央で原監督自身が「(ボールが)飛ぶ飛ばないの問題じゃない。小手先のバッティングになっていないか?」と打線にカツを入れた。その言葉の裏にあるメッセージは「振り切れ!!」。そして、長野が一発回答を叩き出した。

 試合前の打撃練習。普段は右方向を意識する長野が左翼ポール際に鋭い打球を何度も放った。「江藤(打撃コーチ)さんに、たまにはレフトポールに打つようにと言われました」。チーム全体で振り切ることを再確認した結果、初アーチにつながった。

 「巨人の1番打者なら、甘いところにきたら放り込むという迫力ある打撃をしてほしいからね。足もあるし、全てにおいていいものを持っている」と原監督。シーズンでも1番を打つ可能性の高い長野のチーム1号で、12球団随一の破壊力を持つ巨人打線に覚醒の気配が漂ってきた。

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