涌井1カ月ぶり勝利で14勝目!「迷惑をかけていた」

[ 2010年9月11日 17:32 ]

勝利に貢献しファンとタッチする西武・涌井

 【西武4―2ロッテ】およそ1カ月ぶりとなる勝利の味だった。8月13日を最後に勝ち星から遠ざかっていた西武の涌井が、7回1失点で14勝目。エースは「本当に1カ月迷惑をかけていた。勝ててほっとしている」と話すと、硬かった表情が少しだけ緩んだ。

 一回、いつも苦労する立ち上がりに失点した。先頭打者の西岡に三塁打を打たれ、1死後に井口に適時二塁打。だが、この後を無失点で踏ん張ると、二回に金泰均に安打を許した後は、七回まで無安打。直球を中心にほぼ完ぺきな内容だった。
 4日の楽天戦では、5点リードの九回に突然打ち込まれた。嫌なイメージをぬぐい去り「前回を引きずらず、普通にいった」。6日に追突事故を起こしてから初の試合で、自らに重圧をかけていた部分もあったかもしれない。
 渡辺監督は登板前、涌井にあえて声をかけなかったと言う。普段通りの投球を望み「責任感が強い子だからフラストレーションもたまっていた。試合をつくってくれた」と目尻を下げた。
 ナイターでソフトバンクが敗れ、待望の優勝マジック「8」が今季初めて点灯した。指揮官は「モチベーションは上がるけど、こだわらず普段通りの野球ができれば」と話した。

続きを表示

2010年9月11日のニュース