球史に刻む阿部40号満塁弾!捕手で史上3人目!

[ 2010年9月11日 22:05 ]

7回、満塁本塁打を放ち吉村コーチ(左)とタッチして一塁を回る巨人・阿部

 【巨人11-6広島】巨人・阿部の一撃が、乱戦にけりをつけた。1点を勝ち越した直後の七回1死満塁で、初球を豪快に右翼席へ。「スライダーに体が止まってくれた。完ぺきなスイング」。自身初の40号は、勝利を決定付けるグランドスラムとなった。

 守備の負担が大きい捕手でのシーズン40本塁打は、野村(南海)田淵(阪神)に続き史上3人目。球史に残る打者とともに名を連ね、「すごく光栄。たまたまだと思われないように、もっと上を目指したい」と、穏やかな口調で話した。

 パワーも申し分ないが、広角に打てるのも特長だ。左方向への一発も多い。篠塚打撃コーチは「練習から多くの状況を想定している。いろいろな対応の仕方を持っている」と評する。抑え込むのは至難の業だ。

 不振の巨人先発陣には改善の兆しが見えず、苦しい戦いが続く。「40本」の話題にも、「今はそんなこと言っていられない」と、厳しい表情を崩さない。攻守で要となる主将には、逆転優勝へ向けて、これからも獅子奮迅の働きが求められる。

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2010年9月11日のニュース