慶大・江藤監督、19年ぶり連覇へ“粋な計らい”

[ 2010年9月11日 06:00 ]

 東京六大学野球の秋季リーグ戦が、11日に開幕する。今春リーグ戦で11季ぶりの優勝を飾った慶大は、開幕戦で東大と対戦する。夏の北海道キャンプで野球漬けの日々を過ごした江藤省三監督(68)は、91年以来19年ぶりとなる連覇に向けて手応えをつかんでいる。

 試合前の調整といったムードは全くない。各打者が続々と特打を志願してなかなか練習が終わらない。そんな光景に江藤監督は満足そうだ。
 「今の子は本当によく練習をする。試合前で不安なのかもしれないけど、それを練習で打ち消そうとするのはいいことだよね」
 今夏キャンプは江藤監督の発案で北海道むかわ町で実施した。グラウンドが2面あり、室内練習場もある申し分のない施設。「以前から知っていて、キャンプには最高の場所だと思っていた。涼しいし、野球をやるしかない場所だから」。1日約8時間の猛練習でも、選手はなかなか練習をやめようとしなかったという。今春リーグ戦で勝つ味を知ったことで「もっとうまくなりたい」という向上心が芽生えた。
 そんなひたむきな選手たちに江藤監督は粋な計らいを用意している。開幕戦前の入場式には、学生スタッフを含む控えの4年生部員26人にユニホームを着させて行進させる予定。「特に4年生がさぼらず一生懸命やってくれてるから」。今秋も指揮官の絶妙なタクトに乗り、慶大が19年ぶりの連覇を目指す。

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2010年9月11日のニュース