悩める大砲ブランコが意地の2発

[ 2010年9月11日 20:08 ]

7回、この試合2本目の2ランを放ち一走和田(左)に迎えられる中日・ブランコ

 【中日7-2横浜】中日が3―0とリードした三回だった。1死から目の前で和田が歩かされた。不振が続くブランコだが、来日1年目だった昨年は本塁打と打点の2冠に輝いた。その意地からか「外角の球をしっかりと引き付けられた」と大家のカットボールを右翼席まではじき返した。悩める大砲の16試合ぶりの本塁打だった。

 5―2の七回にも2死から和田が再び四球で出た。ブランコは今度は28号2ランを左翼席へたたき込んだ。ナゴヤドームでの1試合2本塁打は初めて。「練習に付き合ってくれた監督とコーチ、それと神様に感謝したい」と人懐っこい笑顔で喜んだ。

 落合監督は「おれが投手なら、和田は全打席で歩かせる。無謀な勝負はしない」と話した。相手投手はこのところ、長打率が6割を超える和田との勝負を避けるケースが目立つ。この日までの5試合で和田の四球は9個。得点力不足の解消にはブランコの復調が欠かせない。2発を含む4打数4安打の大暴れは明るい兆しだ。

 2位阪神が敗れ、ゲーム差は1・5。ブランコは「優勝に向け、このような打撃を続けていきたい」と意気込んだ。

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2010年9月11日のニュース