ディマジオに並んだイチロー「ご報告ありがとうございます」

[ 2010年9月11日 12:59 ]

エンゼルス戦の3回、捕手マシスの前にバント安打を決めるマリナーズのイチロー

 【マリナーズ3―4エンゼルス】今季の安打数で両リーグ単独トップに立った一打は、抜け目のないバントヒットだった。3回2死走者なしから、勢いを殺した打球を三塁線に転がす。焦った捕手が一塁へ悪送球し、イチローは楽々と二塁まで進んだ。

 この日のエンゼルスの三塁手カヤスポは、定位置から大きく動こうとしなかった。そのすきをすかさず突いた形の今季184安打目。この1本で大リーグ通算2214安打とし、ジョー・ディマジオに並んだ。

 サヨナラ負けした試合後のイチローは淡々。ディマジオに安打数で肩を並べたことには「ご報告、ありがとうございます」とその事実を伝えたメディアに感謝のひと言。それ以上は多くを語ろうとしなかった。

 ディマジオは戦前から戦後にかけての大リーグを代表するスーパースター。当時ワールドシリーズ常連のヤンキースで、1941年には56試合連続安打という不滅の大記録を打ち立てた。しかしイチローはそれ以外の詳しい人となりを知らない様子。あれこれコメントすることが失礼と考えたようだ。(共同)

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2010年9月11日のニュース