松井秀、中前適時打!サヨナラ呼んだ!

[ 2008年6月6日 08:05 ]

ブルージェイズ戦の9回、代打ジアンビの逆転サヨナラ2点本塁打で同点の生還をするヤンキース・松井秀(右端)と、引き揚げる投手ライアン(左上)

 米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は5日、ニューヨークでのブルージェイズ戦に5打数1安打1打点だった。内容は遊ゴロ、空振り三振、一ゴロ、空振り三振、中前適時打で、打率は3割3分3厘。6―8の9回、松井秀の適時打で1点差に迫ったヤンキースは、続くジアンビが逆転サヨナラ本塁打を放ち、9―8で勝った。

 サヨナラ勝ちを呼び込む9回の適時打に松井秀は「結果的にジェーソン(ジアンビ)のサヨナラホームランにつながったので良かった。(打撃の)形も決して悪くなかった」と興奮冷めやらぬ口調で話した。

 ≪野球は9回2死から≫負けは見えていた。2点をリードされ、9回2死無走者。だがヤンキースの反撃はここから始まった。「これぞ野球の面白さという感じでしたね」。松井秀は試合後に逆転サヨナラ勝ちを振り返った。
 ロドリゲスの打球が遊撃手のグラブに当たって左前に抜けたのが始まりだった。続く松井秀の2球目にロドリゲスが二塁へ。松井秀は抑えの左腕ライアンに対し「モーションに惑わされやすいタイプなので、タイミングだけ気を付けていた」と3球目を待った。
 外角ぎりぎりへの速球にバットが出る。球の勢いにバットが折られる。構わずに振り切り、中前に打ち返した。1点差。「確かに追い込まれた厳しい場面でしたけど、打席の中ではいつもと同じでした」。思い切りを失わなかった。
 次打者の代打ジアンビは3球目のスライダーをたたいた。右翼ポール際に高く打ち上げた打球を見て、一塁走者の松井秀が両拳を突き上げた。フェアか、ファウルかを見守った選手たちが、背番号55の姿で勝利を確認し、ベンチを飛び出した。(共同)

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2008年6月6日のニュース