“新人キラー”ノリ 掛布に並ん弾!

[ 2008年6月6日 06:00 ]

<ロ・中>3回2死一、二塁、中日・中村紀が右翼へ3ランを放つ

 【中日4-1ロッテ】中日・中村紀がプロの技を見せつけた。3回、和田の右犠飛で先制し、なおも続く2死一、二塁。中村紀が唐川の外角高め141キロストレートを逆らわずに右方向へ。高々と上がった打球は右翼フェンスを越える14試合ぶりの10号3ラン。「ちょっとこすったが“風に乗ってくれ”と願いながら走っていた」と笑みがこぼれた。

 「流れを変える意味でもいい本塁打だった」と自画自賛する一発。チームは交流戦で低迷し、森野や谷繁の離脱もあり、チーム打率は12球団最低。対戦の少ないパ・リーグの投手に対して消極的な姿勢が目立っていた。

 中村紀は近鉄時代から大物新人キラーとして知られる。99年に松坂(西武、現レッドソックス)から2試合連続アーチ。03年には和田(ソフトバンク)に3本塁打を浴びせた。唐川に対しても「初対戦のピッチャーだから追い込まれると駄目」と1ボールの後の直球を、思い切りよくスイング。新人キラーぶりを発揮して3勝負けなしだった18歳に初黒星をつけた。

 史上22人目の通算350本塁打にもあと1本に迫り「(349本の)掛布さん(阪神)と並んだで」と口調も軽やかだ。昨季から中村紀に本塁打が出た試合は13試合連続勝利中。「続けていきます」。節目の1本も、チームの勝利で飾るつもりだ。

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2008年6月6日のニュース