6月反攻だ!由伸 11日1軍復帰へ

[ 2008年6月6日 06:00 ]

打撃練習をこなす高橋由

 腰痛で2軍調整中の巨人・高橋由伸外野手(33)が、11日の日本ハム戦(札幌ドーム)で「5番・DH」として1軍復帰する可能性が高くなった。チームは開幕から主力だけでなく、中堅、若手にも故障者が続出。借金3で首位・阪神に10ゲーム差の4位に低迷しているだけに、96年に長嶋巨人の「メークドラマ」がスタートした札幌で、頼れる主砲が“6月反攻”の流れをつくりたいところだ。

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 5月4日に腰痛で出場選手登録を抹消されてから約1カ月。1軍首脳陣だけでなく、ファンも待ち望んだ復帰の瞬間が刻一刻と近づいている。午前8時30分。帰京のための新幹線を待つ新神戸駅で原監督は「焦らせたくないし、本人の意思も重要」と前置きしながら「今、1軍に近いのは(高橋)由伸だろう。DH起用ができる札幌が節目?まあ、そうでしょう」と明るい表情で語った。

 現在、チームは故障や不調により主力の多数が2軍調整中。特に高橋由の戦線離脱後、打線で好調を維持しているのは27試合連続安打を継続中の4番・ラミレスぐらいで、上位、下位は若手を中心に日替わりでオーダーを組んでいる。決定力不足の状況が続き、首脳陣は5月中旬から高橋由の復帰時期を模索。そして数日前にようやく高橋由から原監督に「そろそろ行けそうです」と連絡が入り、DH出場が可能な6・11の日本ハム戦が復帰日として設定された。

 順調に1軍昇格となれば、打順は流動的ながらこれまで固定できていない5番となりそう。6番以降に谷、阿部を配置できれば、左右の“ジグザグ打線”も復活する。いきなり4番・ラミレスの後でポイントゲッターとしての重責を担うが、伊原ヘッドコーチも「代打要員?それはない。1軍に来るなら先発出場できる状態ということだから」と“主要ポスト”を用意する方針を明かした。

 開幕直後に右ふくらはぎを痛めた二岡は、いまだ復帰のメドが立たず、打撃不振で4月中旬に2軍落ちした李スンヨプも復調の兆しがない。亀井、矢野ら中堅も故障で離脱中。上原、高橋尚らも2軍調整中と先発陣も万全ではないだけに高橋由の復帰はチームにとって何よりの朗報だ。

 この日、高橋由は川崎市のジャイアンツ球場の室内で練習。マシン打撃などを行い「腰の状態?まだ打つのが気になる。状態にウソはつけない」と慎重な姿勢を示したが、吉村2軍監督は「それ(札幌での1軍昇格)に向けて調整を上げている。われわれも早く1軍に上げたい」と明言した。

 札幌は96年に広島との最大11・5ゲーム差をはね返して優勝した「メークドラマ」のスタート地点でもある。現在、首位・阪神とは10ゲーム差。天才のバットが“6月反攻”の号砲を鳴らす。

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