阪神・村上 24年甲子園初勝利に導く「立ち上がりは大事」 聖地広島戦は昨季3戦3勝の好相性

[ 2024年4月9日 05:15 ]

練習中に笑顔を見せる阪神・村上(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 聖地から「アレンパ」へ進撃だ。阪神・村上頌樹投手(25)が8日、甲子園球場で行われた投手指名練習で、9日の広島戦先発に備えて最終調整。24年の同球場初戦で、広島打線を抑えて今季初勝利を目指す。昨季甲子園での同戦はポストシーズンも含めて3戦3勝。前回登板のDeNA戦(京セラドーム)で得意の初回に4失点した立ち上がりを修正し、自身もチームも勢いに乗せる。

 仕切り直しの舞台は整った。9日、今季の甲子園最初のカードとなる広島戦3連戦が開幕。球場100周年を迎える節目のオープニングを飾るのが昨季新人王&MVPを獲得した村上だ。

 昨季リーグ優勝、日本一に輝いた効果もあり、チケットは前売りで完売。「ファンの皆さんの声量が凄いので、それをしっかり力に変えられるように、頑張っていきたい」。満員の虎党の声援を背に、24年甲子園初勝利に導く決意を示した。

 本拠地で迎え撃つのは広島。昨季はリーグ戦終盤まで優勝争いを演じたが、村上に苦手意識はない。昨季は甲子園でCSファイナルSも含めて3戦3勝と勝率10割。さらに、チームも昨年5月20日から、CSの3試合を含めて10連勝中(1分けを挟む)と抜群の相性を誇っている。

 今季ここまで4勝5敗で3位タイの阪神がこの連勝を続けるには、村上の「初回」が鍵になる。今季初登板となった2日のDeNA戦(京セラドーム)では1番・度会への四球に始まり、初回にまさかの4失点。公式戦先発時の連続初回無失点記録が24試合でストップするなど、3回5失点に終わった。「立ち上がりは大事。しっかり乗っていけるようにやっていきたい」と同じ失敗を繰り返すつもりはない。相手の広島は現在、3試合連続零敗中と低空飛行が続いているが「ヒットは出ている。そこ(得点)につながらせないように、クリーンアップを注意して自分も粘って投げられるようにしていきたい」と気を引き締め直した。

 この日は甲子園でキャッチボールや短距離ダッシュに加え、「甲子園で投げていなかったので」とブルペンでも10球の投球練習。約1時間、体を動かして登板に備えた。

 「明日勝って、結果を出して、調整ができていたというのを(証明)できるようにしたい」

 プロ未勝利で迎えた3年目の昨季、大ブレークを果たした。チームとともに連勝街道へ――。甲子園メモリアルイヤーの初戦、スタンドが真っ黄色に染まった球場のど真ん中で快投を演じる。 (杉原 瑠夏)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月9日のニュース