日本ハム・伏見 再びコンビ組む「さちとら」で山崎の移籍後初勝利導く!

[ 2024年4月9日 06:00 ]

ホーム開幕戦の楽天戦で山崎(右)と話す伏見
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 日本ハムの伏見寅威捕手(33)が“相棒”を初勝利に導く。チームは8日、9日のソフトバンク戦(熊本・藤崎台)に向けて空路で敵地入りした。前回2日の楽天戦(エスコン)は先発した山崎福也投手(31)と2年ぶりにバッテリーを組んだが、7回途中3失点で移籍後初勝利はならなかった。再びコンビを組む「さちとら」で移籍後初勝利を挙げ、チームの連敗も止める。

 薄いサングラスから見える瞳の奥は燃えたぎっていた。上下黒のスーツにネクタイを締め、飛行機に乗り込んだ伏見は「前回、福也は粘って粘って投げてくれたので、今回も粘って長いイニングを投げてほしい。まだ移籍後初勝利を挙げられていないので、なんとか手助けできればと思います」と、意気込みを語った。

 前回2日の楽天戦は「9番・捕手」で今季初出場して3打数2安打と気を吐いたが、2年ぶりに組んだ山崎は7回途中3失点で移籍後初勝利を逃した。それでも、伏見は「2年前より投げられる球が増えている。リードの幅も制限なく広がる感じはしている」と手応えはある。成熟した「さちとら」で、初勝利に導いてみせる。

 昨季チームの捕手では最多の74試合で先発マスクをかぶったが、今季は若手の台頭もあって山崎の専属捕手となりつつある。くしくも「さちとら」を結成した20年と境遇は似ているが「試合に出たいが、それは自分でコントロールできるものではない。監督だって勝つためにやっている。プロらしく結果を残すしかない」。

 「さちとら」を結成して初勝利を挙げたのは、20年7月16日のソフトバンク戦。山崎を5回5安打2失点と好リードし、約3年ぶりの先発白星へと導いた。「あの頃の気持ち、初心を忘れてはいけない」と伏見は言う。試合に出たい、と貪欲に結果だけを求めた4年前。“原点回帰”で貪欲に初勝利をつかみにいく。(清藤 駿太)

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