ソフトバンク・有原 9日、初の古巣斬りに挑む 初登板の舞台でも「粘り強く、いつも通りに」

[ 2024年4月9日 05:00 ]

リラックスした表情を見せるソフトバンク・有原 (撮影 成瀬徹)
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 相手も球場も初めてだが、ドンと来い!ソフトバンクの有原航平投手(31)が、9日の日本ハム戦で先発する。古巣・日本ハム戦は初めての登板で、熊本・リブワーク藤崎台で投げるのも初。8日に福岡県筑後市のファーム施設で調整した右腕は前回3月29日のオリックスとの開幕戦と同様、粘り強い投球で開幕2連勝を狙う。

 有原がソフトバンク加入2年目にして初めて古巣・日本ハム戦に登板する。舞台も初めて登板する熊本・リブワーク藤崎台。「相手も初ですし、場所も初。(それでも)変な感じはないですね。調整する時間ももらえたし、自然に入ることができます」。いつも通りポーカーフェースだったが、言葉にはワクワク感があった。

 3月29日のオリックスとの開幕戦で7回途中1失点と好投し、自身3度目の挑戦で開幕戦勝利を手にした。中10日で週頭の火曜日にシフトして登板する。15年から21年まで6年間在籍した日本ハムを相手に“開幕2連勝”を狙う右腕は「知っている選手もいますけど敵チームなんで。僕がいた時と変わっていますし、一人一人、研究してデータを見ていきたい」と入念にチェックして挑む。

 日本ハムに在籍した当時は栗山英樹監督だったが、現在は新庄監督が指揮する。チームカラー、野球のスタイルも違う。今季は大型補強を行い、万波ら若手主体の打線は活気づくとやっかいだ。「どんどんバットを振ってくるイメージなので丁寧にいきたいですね」と相手を勢いづかせない投球を意識している。

 日本ハム時代には地方球場で10試合に登板して5勝5敗、防御率3・30。北海道内の旭川、釧路などで登板したが、九州・熊本とは縁がなかった。「初めてですけど、球場に行って雰囲気を確認していきます」。熊本は“火の国”と呼ばれるが、熱くなりすぎずクールに臨む。

 昨季は6月の1軍昇格から17試合に先発して、チーム最多の10勝を挙げた。地方球場登板はなかったが、倉野投手コーチ兼ヘッドコーディネーターは「何も心配していないですね。本人が“地方が好き”って言うくらいですからね。ホームも地方も関係ないですよ」と迷わずに送り出す。

 「チームのために粘り強く、いつも通りにですかね」と有原。どんな状況、環境でも、やるべき仕事は変わらない。(井上 満夫)

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