大谷翔平の3号は敵地ファンが取得　第1号は大谷、第2号はグラウンドへ投げ返され、初めてファンのものに

インターリーグ   ドジャース4ー2ツインズ （ 2024年4月8日    ミネアポリス ）

大谷の3号をキャッチしたディラン・シャックさん（左）、彼女のエリー・キャンペルさん（撮影・柳原 直之）
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　ドジャースの大谷翔平投手（29）が8日（日本時間9日）、敵地でのツインズ戦に「2番・DH」で先発出場。第4打席に3試合ぶりの一発となる3号を放つなど、今季初の1試合3安打の活躍でチームの4-2の勝利に貢献した。本塁打はこれで最近5試合で3本塁打の量産ぶり。メジャー通算174本塁打とし、松井秀喜氏の持つ日本選手最多の175本塁打にあと1本に迫った。

　この回にジェームズ・アウトマンの勝ち越しソロが飛び出し、1点リードで迎えた7回2死走者なしの場面だった。カウント2-1から元広島の右腕ランディ・ジャクソンの4球目の86マイル（約138.4キロ）スライダーを振り抜くと、打球は左翼席最前列で弾んだ。打球速度は106.9マイル（約172.0キロ）、飛距離は376フィート（約114.6メートル）、打球角度は38度だった。初球には右足に自打球を当てて「アイー！」と大きな声で痛がっていたが、ゆっくりダイヤモンドを一周するとベンチではナインと笑顔でハイタッチを交わした。

　この3号ソロのホームランボールを取得したのは、地元ミネソタ在住のディラン・シャックさんと彼女のエリー・キャンペルさんだった。ツインズのユニホームを着たシャックさんは「かなり非現実的なことが起こった。俺に一体何が起こったんだ。翔平は特別な選手。次のベーブ・ルースだ。間違いない。僕も高校まで野球をやっていた。投手、一塁、三塁、捕手も少しやった。二刀流になろうとチャレンジしたよ（笑い）。絶対売りたくないよ。彼女にプレゼントするか分からないなあ（笑い）」と興奮気味に話した。

「私はドジャーファン」という彼女のキャンペルさんは「私は彼のために今日の試合に来たの」と話した。

　大谷にホームランボールをめぐっては様々な注目を浴びてきた。記念すべきドジャース第1号はファンと球団の間でいさかいが発生。第2号はカブスファンが拾い、相手選手が本塁打を放った際の慣習としてグラウンドへ投げ返された。今回はシャックさんが持ち帰ることを表明。ドジャース3本目で初めてファンが持ち帰るホームランボールとなった。