楽天・早川 3年ぶり完投勝利「お騒がせしてすみません」にどよめき 太田とバッテリーで快勝に笑顔

[ 2024年5月3日 15:50 ]

パ・リーグ   楽天12-1ロッテ ( 2024年5月3日    楽天モバイル )

<楽・ロ>ポーズを取る太田(左)と早川(撮影・篠原岳夫)
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 楽天の早川隆久投手(25)が3日、ロッテ戦(楽天モバイル)で1失点完投で今季2勝目をマーク。チームは12-1で大勝した。

 4月19日・西武戦以来2週間ぶりの登板。9回、田村を右飛に打ち取ると、バッテリーを組んだ太田と抱き合って喜んだ。6安打8奪三振、自己最多となる127球を投げ切った。

 完投は21年5月16日オリックス戦(京セラD)で1-0完封して以来3年ぶり2度目。本拠地では初完投となった。

 楽天の完投勝利は昨年8月11日オリックス戦(楽天モバイル)の岸以来。

 今季は開幕投手の大役を務めたが、前回登板では太田と呼吸が合わず、3回までに5失点。捕手が同学年の石原に代わった4回以降は7回まで無失点に抑えていた。翌20日、出場選手登録を抹消され、今江監督は「(太田とは)明らかにコミュニケーションがうまくできていなかった。開幕投手を務めてチームを引っ張っていってほしい選手がキャッチャーと合わないからというのも寂しいですし、そんなことを言い訳にしてほしくない」とし、「まずはもう1度、自分の球をしっかり投げられるようにという話はしました」と明かしていた。

 その早川-太田バッテリーでリベンジの完投勝利。試合後は2人でお立ち台に上がった。

 早川は「2週間前はいろいろお騒がせしてすみませんでした」といきなり謝罪から入ってファンを驚かせた。一方で「バッテリーで勝ちをつかむのは、一段と違うものがある。太田さんとこれから勝ち星を積み上げていければ」とし、「8回の1点はなくてもよかった。次は9回まで0で、太田さんと9回のマウンドに立てれば」と語った。8回には1点を失ったが「点差もあったし、なかったとしても自分がいくつもりでいた」と自己最多の127球を投げ切った。

 太田は「今シーズン、僕と早川は悔しい思いしたので、こうやって良い形になってよかった。早川の良さを一番わかっているのは僕だと思う。これからも早川を最大限生かしていけるように頑張りたい」と語り、万雷の拍手を浴びていた。

 今江監督は「内容どうこうより、ああいう姿で毎試合投げてもらいたい。(太田とバッテリー)そこに関しても今日の試合を見てもらえればわかりますけど、しっかりクリアできていた。結果としてもすごく良い形できていた。バッテリーというより、しっかり早川が投げないといけない。彼もいろんな思いを込めて、こちらも最後まで行かそうと思っていた。良い形で終われた」とうなずいた。

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