巨人・高梨「ここで抑えなかったら今年終わりだなと思って」見事な火消し ヒントは泉との会話に

[ 2024年4月9日 22:27 ]

セ・リーグ   巨人3―1ヤクルト ( 2024年4月9日    鹿児島 )

<ヤ・巨>6回、西川(左)を凡打に仕留めガッツポーズする高梨(撮影・尾崎 有希)
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 巨人の高梨雄平投手(31)が9日、今季初めて出場選手登録され、同日行われたヤクルト戦(鹿児島)で今季初登板。1点リードの2死満塁という、いきなりしびれる場面でのマウンドとなったが、わずか2球で火消しに成功し、今季初ホールドをマークした。

 先発右腕・山崎伊は6安打に3四球&2死球と苦しいマウンド。そして、2―1で迎えた6回、2死満塁で降板した。

 ここで2番手として登板した高梨は打席の西川を2球で料理。初球の外角スライダーで空振りに取ると、2球目の外角スライダーで二ゴロに仕留め、マウンドで吠えた。

 その後は西舘、中川、大勢と無失点リレー。昨季10勝をマークしている山崎伊は今季2度目の登板で待望の今季初勝利を手にしている。

 試合後、高梨との一問一答は以下の通り。

 ――久々の登板でしびれる内容。

 「ファームでキャンプからやってきて、1登板目があそこ。ああいう場面っていうのが凄く“こういうところでいくんだよ”っていうメッセージを感じましたし、それと同時にここで抑えなかったら今年終わりだなと思って、全球勝負球でっていう気持ちでいったのが結果として良かったのかなという感じです」

 ――今までの登板とは違う心境で臨んだ。

 「そうですね。なんかこう、去年やっぱり凄く良くなくて、自分のなかでうまく投げたいというか、カウントをうまくつくったりとか、器用に投げたいなというのが去年は凄くあったんですけど、きのうですかね、泉くんとご飯行ったんですけど、その時に“リリーフって全部三振取りにいった方がいいよね”って会話をして。それが僕のなかで凄くしっくりきたというか。もともと投げてたなと思って。キャンプから技術とかは積み上げてきたんですけど、どっか不安が凄く自分のなかであって。それがきのうの会話のなかで自分にピタッとハマるようなものがあったので。それがきょううまくマウンドで出せたかなって思いますね。技術を積み上げてきて、最後にやっと心がハマったかなと」

 ――全部三振というのはどういう会話?

 「ファームで泉くんがずっと抑えてて、僕はちょこちょこ点取られたりしてたんですけど。“どうやって投げてるの?”って会話のなかで“三振を全部狙いにいってるように見えるんだけど”って。そのほうがリリーフでいくんだったらリスクもないですしね…ってなって。確かに昔そうやって投げてたな…ってなって。うまく上手にピッチングしようみたいなのがここ1年半くらい自分のなかであって。そこで、全部三振取ればいいのかって。そのなかでカウントが進んでいったりとか、きょうみたいにセカンドゴロっていう。リリーフの原点ですかね。そういう話は楽天の時も松井とかとよくしていたので。リリーフは三振取ってなんぼだよってて。忘れかけてました」

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