巨人・山崎伊織「高梨さんありがとう」 苦しんでつかんだ今季初白星 6安打5四死球も6回途中1失点

[ 2024年4月9日 21:26 ]

セ・リーグ   巨人3―1ヤクルト ( 2024年4月9日    鹿児島 )

<ヤ・巨>巨人先発・山崎伊(撮影・尾崎 有希)
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 巨人の4年目右腕・山崎伊織投手(25)が9日のヤクルト戦(鹿児島)で今季2度目の先発登板。6回途中まで6安打に3四球&2死球と苦しみながらも1失点と粘って待望の今季初勝利を挙げた。

 今季初登板初先発となった2日の中日戦(バンテリンD)では自ら適時打も放ち、3点リード。だが、そこから追いつかれて7回7安打3失点で降板し、今季初勝利を逃した。

 悔しさの残る一戦から中6日でのマウンドとなったこの日は、3月12日に行われたソフトバンクとのオープン戦で5回4安打1失点と好投した鹿児島県の平和リース球場(県立鴨池野球場)が舞台。「前回は風が強かった。ホームラン風だったので、そういう打球を打たせないように」と話していた。

 だが初回、1番・塩見に中前打されると、オスナに死球、村上は四球で歩かせていきなり1死満塁のピンチ。この場面はサンタナを二塁へのハーフライナーで併殺に仕留めて無失点で切り抜けたが、続く2回だった。

 この回も先頭の6番・長岡に右翼線二塁打で出塁を許すと、続く中村の送りバントを自ら処理して間に合わない三塁へ送球。記録は犠打野選で無死一、三塁とピンチを広げると、8番・武岡に高め直球を中前適時打されて先制を許した。その後も1死二、三塁のピンチが続いたが、それ以上得点は許さず、何とか最少失点で切り抜けた。

 3回に1死一、二塁、4回にも1死三塁とピンチを招いたが、ここも踏ん張って無失点。2―1と逆転してもらって迎えた6回には先頭・長岡に右前打され、2死満塁としたところで降板した。だが、ここで登板した2番手左腕・高梨がわずか2球で火消しに成功。その後は西舘、中川、大勢とつないで逃げ切った。

 山崎伊は5回2/3で打者28人に対して107球を投げ、6安打1失点。4三振を奪い、3四球&2死球という投球内容で、3者凡退は一度もなかった。

 見事な火消しを見せた高梨に続いて、西舘、中川、大勢とその後は無失点リレー。大勢から勝利球を受け取った山崎伊は満面笑みで、勝利の瞬間に派手なガッツポーズを見せていた捕手の大城卓とベンチ前で強く抱き合って喜びを分かち合っていた。

 ▼山崎伊 先頭打者の出塁が多く走者を背負う場面が多かったですが、最少失点に抑えられたことは良かったです。野手の皆さんにも助けられ、粘り強く投げることができました。最後は高梨さんありがとうございました。

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