中断後の大ピンチでスーパーリリーフの花巻東・中屋敷「強気で向かって行った」

[ 2023年8月13日 20:19 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会   花巻東2―1クラーク ( 2023年8月13日    甲子園 )

<花巻東・クラーク> 9回、力投する花巻東・中屋敷 (撮影・須田 麻祐子) 
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 1時間34分の中断後の絶体絶命のピンチを切り抜けたのが、花巻東の3番手・中屋敷祐介(3年)だ。1―1の8回に2番手・小松が1死一、二塁のピンチを招き、フルカウントとなった場面で激しい雨のため試合は中断。1時間34分後、小松に代わってマウンドに上がった中屋敷は初球の直球がボールになり、満塁とピンチを広げた。ここで中屋敷は「満塁になったけど、まだ点は取られてない。しっかり腕を振ろう」と気持ちを切り替え、続く9番・高橋を直球で浅い左飛、1番・鈴木をチェンジアップで右飛に打ち取った。

 中断後、すぐに佐々木監督から「行けるか?」と聞かれた中屋敷は「行けます。任せてください」と即答。雨がいったん上がったところでブルペンで投球練習をし、再び雨が降ってきた後もベンチで体を動かし、仲間と声を掛け合って気持ちを高めた。「気持ちだけはチームで誰にも負けないと思ってる。(8回のピンチは)強気で向かって行った」。強心臓の中屋敷が大ピンチで本領を発揮すると、その裏に千葉主将が決勝タイムリー。雨上がりの甲子園で勝利を呼び込む熱投だった。

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