吉田にとって、メジャーで一番大きなアジャストは時差のある遠征 いかに睡眠時間を確保するか

[ 2023年8月13日 08:24 ]

レッドソックス・吉田(AP)
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 ボストン・グローブ紙のピーター・エイブラハム記者が12日(日本時間13日)、吉田正尚(30)にとって一番大変なアジャストは時差のある遠征だと報じた。

 日本では12球団全て同じタイムゾーンにあり、トータル143試合。月曜日は大概休みでダブルヘッダーはない。移動は飛行機よりも高速列車の方が多い。吉田にとってはメジャーでは、野球そのものよりも移動の方がずっと大変なアジャストだそうだ。

 「まだ時差があることには慣れない。時差があって、移動距離が長くて。ただし良いのは試合後、プレーしたその日のうちに移動してしまうこと」。吉田は試合前後のルーティーンを日本時代から変えたという。「大事なのは睡眠。何時から寝て、どれくらい長く寝れるか、スケジュールをいつもチェックしている」と説明する。

 アレックス・コーラ監督は「移動が大変になるのはわかっていた。彼とは毎日のように話している。今はどんな状態か、正直に話してくれている。特に最近は全てを考慮にいれている」と明かす。言うまでもなくそれが起用法に影響してくる。ここまで左翼で58試合、DHで41試合にスタメン出場、14試合を休んだ。途中出場は3度あった。スタメンだったが、途中で交代したのは13度。守備固めが必要な場合もあったが、休ませたい時もあった。休みをとっても、長いシーズンゆえ疲労は蓄積していく。オールスター後の23試合では、吉田はOPS(出塁率+長打率)が・720と低く、2本塁打になっている。

 「ボストンは特に移動が大変な街のひとつ。近い距離の移動が少ない。それにも慣れないといけない」と監督。吉田はトレーナー室やジムでやることがたくさんあり、選手の中では球場に来るのが一番早く、帰るのが一番遅いことが多い。

 「肉体的には以前とは相当違う。でもここまでやれていることに満足している」と吉田。監督は「次の日に備えるために可能なことは全てやっている。規律が取れているし、そこは素晴らしい選手」と称賛している。シーズン序盤、吉田はボストンで1人暮らしだった。今は奥さんと2人の娘も引っ越してきてくれた。家族と一緒に街に出てショッピングをしたり、中心部の公園を散策するなど、楽しめているそうだ。

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