4か月ぶり先発マウンドで厳しい現実…ソフトB・高橋礼が3被弾6失点 甲子園勝利の母校に続けず

[ 2023年8月13日 05:01 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0-9日本ハム ( 2023年8月12日    ペイペイD )

<ソ・日>5回1死一、三塁、マルティネスの適時、右ゴロに悔しい表情の高橋礼(右は清宮)(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは12日の日本ハム戦で、今季2度目の先発となった高橋礼投手(27)が、3被弾を許すなど5回6失点で2敗目を喫した。4月6日のオリックス戦以来の先発起用だったが、甲子園で勝った母校・専大松戸に続くことはできなかった。ここ2試合14安打、15安打と2桁安打を放っていた打線は、7安打も今季10度目零敗で連勝は2でストップした。

 約4カ月ぶりの1軍での先発マウンドで厳しい現実を突きつけられた。高橋礼は5回を投げて10安打6失点で2敗目。「今日の結果は自分自身でしっかり受け止めないといけないと思う」と無念さをにじませてコメントした。

 3回までは毎回安打されるも粘った。初回に先頭・郡司にいきなり左越え二塁打を浴びたが、矢沢を三飛、マルティネスを遊飛、清宮を左飛と、アンダースローから浮き上がる球でフライアウトを奪ってピンチを脱した。しかし、4回無死一塁から万波に先制2ランをバックスクリーン左へと運ばれると、5回には清宮、万波の2者連続本塁打などで一挙4失点。藤本監督は「(無四球で)ゾーンでは勝負できているけれども投げたコースが甘かった。打たれたのは全部真ん中に入ってる。日本ハムは思い切りのいいバッターが日本ハムが多いから、ボールが浮いたらやられてしまう」と計3被弾の投球を振り返った。

 下手投げの特性を生かすために工夫したが通じなかった。「うまく高低を使おうと(捕手・甲斐が)立って要求したり、いろいろやってくれてたけど、そこに行かなかった」と藤本監督。甲斐が中腰になって高めのつり球を要求する場面が81球のうち11度あった。ただ、徹底しきれずに失点を重ねた。

 前夜15安打7得点した打線も高橋礼を援護できなかった。「(2回に)エンドランが決まったけれど、その後にゲッツーでチャンスをつぶしてね」と藤本監督。2回に今宮、3回には柳田が2イニング連続で併殺に倒れて好機をつぶし、日本ハム先発・伊藤を攻略するチャンスを逸し、今季10度目となる零敗を喫した。

 高橋礼は次回も先発で登板予定。斎藤学投手コーチは「今日の投球の反省を次にどう生かすか。違うピッチングをしてほしい」と奮起を期待した。高橋礼は「反省するところは反省して、今後につなげていかないといけない」と次こそはチャンスを生かすと誓った。(森 寛一)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月13日のニュース