【甲子園】八戸学院光星、隣県対決制した 洗平比呂が完封でHERO!由来は野球漫画「H2」主人公

[ 2023年8月13日 05:30 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第7日2回戦   八戸学院光星7-0ノースアジア大明桜 ( 2023年8月12日    甲子園 )

<ノースアジア大明桜・八戸学院光星>9回、力投する八戸学院光星・洗平(撮影・須田 麻祐子)
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 憧れの父も、兄もつけた背番号「1」を、初めて託された八戸学院光星の2年生エースが躍動した。135球で投げ抜き、4安打完封。63年ぶりの東北勢同士の初戦対決となり、春夏通じて初の青森と秋田の隣県対決でヒーローとなった洗平(あらいだい)比呂は「悪い中でも0点に抑えられた」と汗を拭った。

 青森大会では決勝の2回に一塁ベースカバーに入った際に左足を捻挫。3回無安打ながら負傷降板し、ベンチ内で号泣していた。この日も左足にはテーピングを施してマウンドへ。最速147キロの直球は141キロ止まりと本調子ではなかったが、丁寧な投球で相手打線を封じた。

 父・竜也さん(44)は元中日投手。同校エースとして活躍したが夏は3年連続で青森大会決勝で敗退した。昨夏はエースで2学年上の兄・歩人(あると=国学院大1年)とともに甲子園を戦ったが2回戦敗退。「1回しか来られなかった歩人の思いも含めて投げた」と家族たちの願いも背負い、まずは昨年兄弟で超えられなかった2勝目を目指す。(村井 樹)

 ≪父・竜也さん「たくましかった。100点」≫八戸学院光星では1年からエースとして活躍した元中日の洗平竜也さんは、三塁側アルプス席から先発した次男・比呂へ声援を送った。昨夏に続き息子が甲子園出場をつかみ「ありがたいですね。試合前には“頑張れよ”と連絡しました」と笑顔。左足が万全ではない中で完封し「体も大きくなり、昨年よりたくましかった。100点です」と成長を目に焼き付けた。

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