【甲子園】吉田孝司氏、ドラフトの目玉は花巻東・麟太郎&広陵・真鍋 浜松開誠館の二刀流・広崎も目を引く

[ 2023年8月13日 05:30 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第7日2回戦 ( 2023年8月12日    甲子園 )

花巻東・佐々木麟太郎(左)と広陵・真鍋慧
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 【出場全49校登場!吉田孝司氏が見た今大会注目選手】出場49校が全て甲子園に登場した。今年は全体的にインパクトが小さく、投手、野手共に目立った選手が例年に比べると少ない印象だ。そんな中で、秋のドラフトの目玉となり得るのが花巻東・佐々木麟太郎と広陵・真鍋慧だ。共に体が大きく力があり、長打力は抜群。佐々木麟には昨年選抜に見られなかった技術が備わり、真鍋も「硬さ」という課題はあるが、打席での雰囲気が素晴らしい。そんな2人とともに目に留まったのが浜松開誠館の二刀流・広崎漣。外野手として守備範囲が広く、投手も兼ねて肩もいい。打席でも構えからスムーズにバットが出てくるから確率のいい打撃をしている。

 投手では徳島商・森煌誠。体格もあり、左足を高く上げたフォームもいい。下半身をしっかり鍛えれば、この先楽しみだ。シンカーが特長の日大三・安田虎汰郎、安定感ある沖縄尚学・東恩納蒼は球速が出てくれば面白い。捕手は全体的にレベルが上がっていて、特に送球に成長の跡が見える。プロでは打力も求められ、打力のある仙台育英・尾形樹人、浜松開誠館・新妻恭介、文星芸大付・黒崎翔太に魅力を感じる。

 内野手は上田西・横山聖哉、仙台育英・山田脩也、履正社・森田大翔、東海大熊本星翔・百崎蒼生はいずれも守備力が高く、打撃面にも将来性十分。外野手は先に挙げた広崎のほか慶応・丸田湊斗は三拍子そろっている。

 2年生には好素材が目立った。広陵・只石貫太は肩も強く、打力もある将来性豊かな捕手だ。投手でも宮崎学園・河野伸一朗、宇部鴻城・松成乃馳をはじめ来年が楽しみな選手が多い。(元DeNAスカウト部長)

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