W杯で日本と同組アルゼンチンは規律乱れでスコットランドに敗戦 12人対15人でトライ返す奮闘も

[ 2022年11月20日 02:23 ]

ラグビー・オータムネーションズシリーズ   スコットランド52―29アルゼンチン ( 2022年11月19日    英エディンバラ )

ボフェッリ(左から2人目)らアルゼンチンの選手たち(AP)
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 来年のラグビーW杯フランス大会で日本と同じ1次リーグD組に入る世界ランキング6位のアルゼンチンが、同9位のスコットランドに敵地で8トライを許し29―52と敗れた。両者の通算対戦成績は11勝11敗。オータムネーションズシリーズでイングランドに勝ったものの、ウェールズに敗れていたアルゼンチンは1勝2敗で英国遠征を終えた。

 アルゼンチンは試合開始のキックオフでWTBデルグイが激しいタックルを浴びせて反則を誘い、WTBボフェリのPGで3―0と先制。スコットランドCTBトゥイプロトゥ(元ヤマハ発動機)のトライで逆転されて迎えた同16分には、敵陣でのターンオーバーからCTBデラフエンテが左隅へ飛び込んで8―7と再びリードを奪った。しかし23分、フランカーのクレメルがラフブレーで一発レッドカード。SOラッセルの突破&オフロードがさえるスコットランドに24分(WTBファンデルメルバ)、28分(WTBダーシー・グレアム)とトライを許し、8―19と試合をひっくり返された。

 FW1人を欠くアルゼンチンは前半39分、ロックのアレマノが右中間へねじ込んで15―19で折り返したが、後半2分にまたもラッセルのオフロードからD・グレアムにトライを決められて15―24。同10分にはアレマノがラフプレー、ラバニニが故意の反則とロック2人が立て続けにイエローカードを受け、12人対15人というピンチを迎えた。だが同12分、必死のディフェンスによる自陣でのターンオーバーからカウンターでボフェリがトライを挙げ、22―24と食い下がった。

 それでも3人少ない状況は続き、同15分にはトゥイプロトゥに右隅へ飛び込まれて22―31と突き放された。体を激しくぶつけるアルゼンチンにスコットランド側のイライラも募り、14人対15人に戻った直後の22分には乱闘騒ぎが発生。アルゼンチンはプロップのガジョ、スコットランドはフランカーのリッチー主将が同時にイエローカードを受け、13人対14人で試合は再開された。

 前週にニュージーランドに23―31と健闘したスコットランドは同28分、ラッセルのゴロパントを途中出場のCTBレッドパスが左中間で抑え、38―22と試合を決定づけた。34分にFBホッグ、38分にはD・グレアムがハットトリックとなるトライを決めてダメ押し。だが、後半ロスタイムの43分にトゥイプロトゥのイエローカードで14人対14人となり、両軍でレッド1枚、イエロー計5枚という大荒れの試合はアルゼンチンが最後にトライを返してノーサイドを迎えた。

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2022年11月19日のニュース