坂本花織 悔しさ爆発の2位もファイナル確定「耐え耐え」 住吉りをん4回転挑戦し転倒も3位 渡辺が5位

[ 2022年11月19日 15:41 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦NHK杯 ( 2022年11月19日    真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

<NHK杯女子フリー>演技を終えた坂本花織は悔しさいっぱい(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートGPシリーズ第5戦NHK杯女子フリーが19日、札幌市内の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われた。昨季の世界選手権女王の坂本花織(22=シスメックス)は1位となる133・80点をマーク。しかしSPでの差を埋めきれず合計201・87点で2位だった。前日のショートプログラム(SP)で自己ベストとなる68・01点で3位発進した住吉りをん(19=オリエンタルバイオ・明大)は125・11点、合計193・12点で3位。SP9位の渡辺倫果(20=法大)は129・71点、合計188・07点で巻き返しの5位。SP首位のキム・イェリム(韓国)が132・27点、合計204・49点で逃げ切り優勝を果たした。スケートアメリカを制している坂本は12月のファイナル(イタリア・トリノ)への進出を決めた。

 第11滑走で登場した世界女王の坂本は、冒頭のダブルアクセルを力強く跳ぶなどスピードに乗った演技で魅了。しかし最後のジャンプだった3回転ループがシングルになるミス。演技終わり直後に頭を抱え、顔をしかめ悔しさを爆発させ苦笑い。しかしパワーと躍動感あふれる演技に惜しみない拍手が贈られた。フリー技術点64・46、演技構成点69・34で133・80点(SP=68・07点)。

 坂本はインタビューで頭を抱えたシーンについて「最後のジャンプまで耐えていたのに、最後の最後でパンクしてしまって、ちょっと悔しかった。でも今できることは全部やり切ったので良かったと思います」とスッキリした表情を見せた。続けて「本当にショートもフリーも通して耐え耐えだったな、ていう感じでした」とニッコリ。ファイナルに向けて「12月、1月と試合が途切れなくあるので、体調をしっかり整えながらベストコンディションで戦えるように頑張りたいなあと思います」と誓った坂本の表情は演技終了直後から一転、笑顔がはじけた。

 圧巻の演技で自己ベストを叩き出しSP3位だった住吉は冒頭に4回転トーループに挑むも、軸が傾き転倒。国際スケート連盟公認大会での日本勢初はならなかった。しかし、そこからしっかりと立て直した。ジャンプ最後のトリプルサルコーは転倒も、4回転に果敢に挑戦した19歳は演技後に何度も小さく頷き前を向いた。フリー技術点64・06、演技構成点63・05、減点―2・00で125・11点(SP=68・01点)。

 第4滑走の渡辺は、冒頭のトリプルアクセルをオーバーターンながら「意地で」着氷し、3回転ループ―3回転トーループも決めた。しかし3回転フリップが両足着氷となり、後半最後の3回転ルッツは踏み切りが合わず。演技を終え少し悔しそうな表情を見せた。フリー技術点67・92、演技構成点61・79で129.71点(SP=58.36点)。

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