19年W杯王者の南アフリカ 計9トライでイタリアに圧勝 ラグビーオータムネーションズシリーズ

[ 2022年11月19日 23:54 ]

ラグビーオータムネーションズシリーズ   南アフリカ63―21イタリア ( 2022年11月19日    イタリア・ジェノア )

タックルを受けながらも突進するヴィザ(中央)(AP)
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 世界ランキング4位の南アフリカは、敵地で同11位のイタリアと対戦し、63―21で圧勝した。欧州ツアーは2連敗中と苦しんでいた19年W杯王者が、ようやく今秋初勝利を挙げて、テストマッチの連敗を2で止めた。

 フランカーのモスタート(三重)、SHデクラーク(横浜)ら日本のリーグワン所属選手5人が登録メンバーに名を連ねた南アフリカは、開始直後にWTBアレンゼが4試合連続のトライで先制。幸先のいいスタートを切ったに思われたが、前週にオーストラリアを史上初めて破ったイタリアの勢いは本物だった。8―3で迎えた前半10分、今年のワールドラグビー(WR)ブレークスルー選手賞の候補に挙がっているFBカップーゾに鮮烈なトライを許して逆転を許すと、10分後にもPGを加えられ、一時5点のリードを許した。

 3連敗は絶対に許されない南アフリカは、ここで一気にトップギアに。3点を返して迎えた同29分、FWのパワープレーでプロップのムボナンビが勝ち越しトライ。18―13で折り返すと、再び2点差に迫られた直後の後半4分には、リスタートのキックオフボールをWTBコルビがジャンプ一番でキャッチ。そのままインゴールへ独走してトライを挙げた。

 コルビはこのトライの際に右太腿裏を痛めて交代も、その後もアレンゼに2トライ目、途中出場のスミス(静岡)、マークス(東京ベイ)とリーグワンで活躍する2人にもトライが生まれた南アフリカ。終わってみれば前後半計9トライで、16年11月以来、6年ぶり2度目の金星を狙ったイタリアを一蹴。26日には英トゥイッケナムでイングランドと対戦し、22年の活動を終える。

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2022年11月19日のニュース