元十両・朝志雄が勝ち越し「ナメてかかって負けたら話にならない」序二段相手にも入念な対策

[ 2022年11月19日 13:27 ]

大相撲九州場所7日目 ( 2022年11月19日    福岡国際センター )

序二段の山藤(左)を押し出して勝ち越しを決めた朝志雄
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 右膝の手術を経て5場所ぶりに復帰した元十両の序二段・朝志雄(28=高砂部屋)が4連勝で勝ち越しを決めた。

 自身より約90キロも軽い78キロの小兵・山藤(19=出羽海部屋)を、立ち合い左を差して上体を起こすと前に出ながら右の突き一発で土俵下まで吹っ飛ばした。相手は足取りや反り技を得意とする業師だったが「足取りだけは警戒していたけど圧力かけていけば相手は何もできないかな」と自信を持って臨んだ。山藤と同じ岐阜農林高出身で同じような体型、同じような相撲を得意とする朝気龍(三段目)が高砂部屋におり「似たようなタイプとしっかり稽古してきた」と対策も十分。力の違いを見せてストレートでの勝ち越しを決めた。

 元十両の実力者でも油断は一切ない。「序二段だからという気持ちはない。一日一番、相手がどういう相撲で来るかということを考えて相撲を取っている。ナメてかかって負けたら話にならないので」。日々、目の前の相手に全力を注いでいる。

 4場所連続の全休明けで勝ち越し。「勝ち続けていることはうれしいけど、場所に出られるということが一番うれしいですね」。4度の大ケガを乗り越えたからこそ、相撲が取れる喜びを実感している。「あと3番、同じ気持ちを切らさずにしっかりやっていきたい」と全勝を見据えながらも「ケガしないことが一番」と無事に復帰場所を務めることを誓った。

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2022年11月19日のニュース