“かなだい”課題明確になった6位 高橋大輔「脚にきちゃって…」後半リフトは気迫で決めた

[ 2022年11月19日 19:12 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦NHK杯 ( 2022年11月19日    真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

<NHK杯アイスダンスフリー>演技する村元哉中&高橋大輔(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートGPシリーズ第5戦NHK杯は19日、アイスダンスのフリーダンス(FD)が札幌市内の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われた。前日のリズムダンス(RD)で5位だった村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)は103・68点、合計178・78点で6位に終わった。RDで8位だった小松原美里、尊組(倉敷FSC)はシーズンベストとなる97・65点、合計164・30点で9位。RD1位だったフルニエボードリー・サアアンスン組(カナダ)が124・75点、合計210・41点で優勝した。

 演技を終え、高橋は苦笑いを浮かべた。シングルでも演じた思い入れのある「オペラ座の怪人」日本初披露。激しいリフトの連続に足が悲鳴を上げていた。村元が「演技としては凄い良かったと思います」と語った通り、豊かな表現力で観客を2人の世界観に引き込んだ。だからこそ高橋は悔しかった。「脚にきちゃって…取りこぼしっていうのが凄く目立ったので。そこらへん、気持ちと体との一致がまだ後半はできていなかったっていうところはちょっと悔しいところかな、と思います」と唇をかんだ。

 前半の距離の長い見せ場のリフトを力強く決めると、情感あふれる演技と息の合ったターンで観客を魅了。前半のツイズルが少しタイミングがずれたが、足にきていたという後半のリフトは顔をゆがめながらも意地で決めた。

 クリスティーナとファントムを「気持ちの面では演じきれました。体が追いつかなかったです」と高橋は笑顔を見せ、村元も「クリスティーナになりきってできた」と頷いた。2人は大会前から声を合わせ「全日本選手権」が照準と語っていた。村元は言った。「シーズン3戦を終え、凄い週飼うが多かった。何を集中的に(練習を)やらなければいけないか明確になったので、凄いいい試合になったと思います」

 3シーズン目を迎えた“かなだい”の挑戦。今大会の収穫を糧に、全日本でさらに進化した「オペラ座の怪人」を披露する。

FD=技術点56・18、演技構成点47・50で103.68点、RD=75.10

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