ウィザーズが延長でヒートに1点差で勝利　15点差をはねのける　八村は13得点

[ 2022年11月19日 12:00 ]

　ウィザーズの八村塁（24）は18日、地元ワシントンDCで行われたヒート戦に28分出場して13得点と8リバウンド、3アシスト、1スティールをマーク。第2Q4分48秒にゴール下でシュートを決めたところで11得点となり、2ケタ得点は出場16試合で今季13回目（ベンチプレーヤーとしてはリーグ最多タイ）となった。

　東地区全体7位のウィザーズは、主力5人を故障で欠いて出場者が7人だけになったヒートに第2Q途中で最大15点差をつけられながら延長の末に107―106（前半57―69、延長3―2）で振り切って9勝7敗。第4Q（23―16）では2度リードを奪ったあとに3度試合をひっくり返されたが、残り15・3秒、この日21得点を挙げたカイル・クーズマ（27）の3点シュートで同点に追いつき、延長を制してこのカードでは3試合ぶりに白星を収めた。

　ホームでは6勝4敗。延長戦は今季2回目で10月23日のキャバリアーズ戦では107―117で敗れていたがこの日は3―2のロースコアながら延長を制した。

　復帰2戦目のブラドリー・ビール（29）がターンオーバーを7回犯しながらも27得点と8アシストをマーク。クリスタプス・ポルジンギス（27）が20得点と17リバウンド、ベンチから出たコーリー・キスパート（23）が5本の3点シュートで17得点を挙げて勝利に貢献した。ただし4試合連続で40％を超えていた3点シュートの成功率はこの日32・6％（46本中15本）。シュートの精度を欠いたことが苦戦の要因となった。

　八村はフィールドゴール（FG）を11本中6本（うち3点シュートは3本中1本）成功。第2Qには4本連続でシュートを決めるなど前半ではオフェンス面で貢献したが後半は無得点だった。

　16試合を消化した時点での今季平均は11・6点（昨季11・3）、4・8リバウンド（同3・8）で、シュートの成功率はFGが48・2％（同49・1％）、3点シュートが33・3％（同44・7％）となっている。

　昨季のシックスマン賞に輝いたタイラー・ヒーロ（22）のほかバム・アデバイヨ（25）、ジミー・バトラー（33）、ゲイブ・ビンセント（26）、ダンカン・ロビンソン（28）の主力5人が故障で欠場して新人の3選手が出場したヒートは、ロードでは5連敗を喫して7勝9敗。カイル・ラウリー（36）が24得点、10リバウンド、15アシストで今季初のトリプルダブル（通算21回目）を達成し、マックス・ストルース（26）が22得点、ドラフト全体27番目に指名されたセルビア出身のニコラ・ヨビッチ（19＝211センチ）が前半での15得点を含む自己最多の18得点を稼いだが、チームの3点シュート成功率は25・6％（43本中11本）にとどまった。

　なおウィザーズは20日にホーム6連戦の最終戦としてホーネッツと対戦したあと、敵地マイアミ（フロリダ州）で再びヒートと2試合を行うことになっている。

　＜八村の全オフェンス＞
　▼第1Q（出場4分30秒＝4得点）
（1）10分47秒・左エルボー付近でターンアラウンドからジャンプシュート＝○（アシスト・ビール）
（2）11分53秒・ゴール下でダンク＝○（アシスト・ポルジンギス）
　▼第2Q（出場11分42秒＝9得点）
（3）32秒・左サイドから3点シュート＝×
（4）1分59秒・正面からのドライブでゴール下＝×
（5）2分27秒・ペイント内でフローター＝○（アシスト・クーズマ）
（6）2分52秒・右コーナーから3点シュート＝○（アシスト・クーズマ）
（7）4分48秒・モリスが外した3点シュートをフォローしてゴール下＝○
（8）5分22秒・ペイント内でジャンプシュート＝○（アシスト・モリス）
（9）10分47秒・ペイント内でジャンプシュート＝×
　▼第3Q（出場4分43秒＝無得点）
（10）11分48秒・右サイドから3点シュート＝×
　▼第4Q（出場8分0秒＝無得点）
（11）9分40秒・左サイドでプルアップでジャンプシュート＝×
　▼延長（出場機会なし）

　＜ウィザーズ今季のホーム成績＞
　▼10月21日＝○102―100ブルズ
　▼10月25日＝○120―99ピストンズ
　▼10月29日＝●117―127ペイサーズ
　▼10月31日＝●111―118　76ers
　▼11月4日＝●86―128ネッツ
　▼11月10日＝○113―105マーベリクス
　▼11月12日＝○121―112ジャズ
　▼11月13日＝○102―92グリズリーズ
　▼11月16日＝●120―121サンダー
　▼11月18日＝○107―106ヒート