岡崎真氏 りくりゅう、ユニゾンも見事 世界の頂点十分狙える

[ 2022年11月19日 04:40 ]

フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯第1日 ( 2022年11月18日    札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

2位以下に大差をつけて首位発進の三浦、木原組(撮影・長久保 豊)
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 【岡崎真の目】三浦、木原組の演技は圧巻だった。全ての要素が良質で、冒頭のツイストリフト以外は全て最高のレベル4を獲得した。7月に三浦が左肩を負傷した影響もなく、前回のスケートカナダで取りこぼしたデススパイラルもきちんと改善されており、王者の風格すら感じられた。

 ペア競技は個々の技術力はもちろん、ユニゾン(2人の調和の取れた動作)が何よりも大切になる。少しでもぎくしゃくしたり調和が乱れるとすぐに点数に反映されるが、2人は見事に溶け込んでいた。ダイナミックさの中にエレガントさも兼ね備えており、演技点も高かった。

 今回は中国やロシアのペアが出場していないが、今の“りくりゅう”なら十分に世界のトップが狙える。これまで日本のペア選手は国内での練習環境に恵まれず、なかなか世界レベルに到達することができなかった。だからこそ2人の存在は価値があるし、後に続く若い選手たちのためにも世界の頂点に向かってばく進してほしい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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2022年11月19日のニュース