【高校ラグビー】女性監督率いる常翔学園が41度目全国 不祥事に揺れながら21―0で関大北陽下す

[ 2022年11月13日 12:17 ]

第102回全国高校ラグビー大阪府予選   常翔学園21-0関大北陽 ( 2022年11月13日    花園ラグビー場 )

<大阪地区決勝 常翔学園・関大北陽>花園出場を決め、ナンバーワンポーズで喜ぶ平池監督(前列右から3人目)ら常翔学園フィフティーン(撮影・成瀬 徹)
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 第1地区の決勝が行われ、常翔学園が21―0で関大北陽を下し、8大会連続で41度目となる全国切符をつかんだ。

 前半5分、敵陣でのラインアウトからモールを組み、左に展開。最後はSO為房幸之介(2年)がトライを決めて先制に成功する。その後は雨による影響からか両チームにミスが出る中、同17分に再びモールから攻め込み、最後は主将のSH田中景翔(3年)がトライ。前半を21―0で折り返すと、後半は我慢の時間を重ねながら無失点でノーサイドを迎えた。

 今年7月にラグビー部員の男子生徒3人が女性の着替えを盗撮したことから、8月に自主退学。不祥事の責任を取り、2度の日本一を誇るなど長く率いた野上友一監督が辞任した。後任を平池三記副部長が務めることになり、監督と部長を兼任。同校初の女性監督が誕生した。

 「(監督就任は)ためらいはあったけど、やるしかないと思いました。(現在の目標は)全国大会出場で、子どもたちを連れていってあげたいなと思います」
 そう語ってきた平池監督。自身にスポーツ歴はないが、99年に数学の教諭として大工大高(現常翔学園)に赴任後、01年にラグビー部の副部長に就任した。事務関係や周りのサポートの徹していた中、野上監督の辞任により学校側から監督就任を要請され、受諾。技術的な指導はコーチ陣に一任し、部員のメンタル面などを支えながらチームを率いてきた。

 5度の全国制覇を誇り、前回大会では史上3校目となる通算100勝を達成した伝統校が、全国の舞台に戻ってくる。

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