蝉川 単独首位浮上!史上初プロ&アマ同一年Vと松山に並ぶプロ2戦目Vへ王手

[ 2022年11月13日 04:45 ]

男子ゴルフツアー  三井住友VISA太平洋マスターズ   第3日 ( 2022年11月12日    静岡県 太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70 )

7番、ティーショットを放つ蝉川(撮影・会津 智海)
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 2位から出た蝉川泰果(21=東北福祉大)が6バーディー、2ボギーの66で回り、通算10アンダーで単独首位に浮上した。5番から修正した1Wとパットがかみ合い、史上初となるプロとアマでの同一年優勝と松山英樹(30)に並ぶプロ2戦目での最速Vに王手をかけた。石川遼(31=CASIO)は通算7アンダーで3打差の2位につけた。

 「流れ」は自分で引き寄せた。4番パー3。会心のパットが11メートル先のカップに消えた。蝉川は右手でガッツポーズ。「長いパットが決まってくれて…。緊張感もある中、ボギースタートから立て直せたのは良かった」。最難関の6番パー4でも8メートルを沈めてバーディー。さえ渡ったロングパットが独走への引き金だった。

 グリーン上で意識したのは「テンポ」。前週は3パットが10回で、試合後、すぐに自身のパッティングを分析した。「テンポが速くパンチ気味に打っていた。そこを反省しました」。序盤から「逃げ球が出ていた」という1Wも5番から「つかまり始めて逆にいけそうだなと」。ミスは繰り返さない。反省と修正力が光った。

 50回記念大会の今年は入場料が無料ということもあり、ギャラリー数は国内男女を通じて今季最多1万67人。17番ではグリーン脇から3Iを使ったアプローチで1・5メートルに寄せ、喝采を浴びた。「(ナショナルチームの)ガレス・ジョーンズ・コーチの教えで染みついてます」。魅せるゴルフが信条。300ヤード超えの豪快な1Wだけではない。巧みな技でもギャラリーを魅了した。

 3年前、本大会の“初出場”は東北福祉大の先輩の米沢蓮のキャディーとして。そこで同じく大学の先輩の金谷拓実の優勝にも立ち会い、興奮が収まらなかった思い出がある。「感慨深いというか、信じられないですね。ここまで来たら優勝したい」。最終日はゴルフ界の顔でもある石川遼と最終組で回る。それも史上初のプロとアマでの同一年優勝、松山英樹に並ぶ最速Vに王手をかけて。蝉川が男子ゴルフの歴史を変える。

 ▼8位 河本力 全体的に思ったところにショットもパットも打てた。昨日、師匠の中嶋常幸さんとご飯に行って「(テレビの)解説するから、解説できる位置にいてくれよ」と言われて。それができたんじゃないかと思う。(この日ベストの63を出し38位から浮上)

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