朝乃山が先場所幕下Vの大成龍に完勝　関取復帰へ「自信を持ってやるだけ」

大相撲九州場所初日 （ 2022年11月13日    福岡国際センター ）

＜大相撲九州場所＞大成龍（手前）を寄り切った朝乃山（撮影・中村　達也）
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　元大関の幕下・朝乃山（28＝高砂部屋）が元十両の大成龍（29＝木瀬部屋）を寄り切って白星発進とした。

　復帰後初めて関取経験者と対戦。立ち合い少し右へ動いた大成龍を右四つに組み止めると、得意の左上手投げで崩して寄り切った。「緊張で体が硬かったと思います」と強引な投げを反省。それでも「思い切り投げたことで相手の重心が崩れたので、あとはしっかり腰を割って出れた」と内容を振り返った。

　大成龍は先場所、朝乃山を破った勇磨（24＝阿武松部屋）に勝って幕下優勝を果たしている実力者。それでも朝乃山は「初日から当たるとは思ってなかったので、思い切り自分の相撲を取ることだけを考えた」と力の違いを見せた。

　東幕下4枚目で臨む今場所は、5勝以上すれば関取復帰の可能性が広がってくる。「今場所で決めるという気持ちもあるけど、そういうことを考えると硬くなるので、一日一番自分の相撲を取っていきたい」。先場所1敗した悔しさを糧に「あの1敗で九州場所まで稽古に励んできました。あとは自信を持ってやるだけ」と今度こそ関取復帰を決めるべく、幸先の良いスタートを切った。