【卓球・全農CUP】平野美宇 早田ひな討ち!選考会で復活優勝 2ゲームダウンから圧巻4ゲーム連取!

[ 2022年11月13日 21:06 ]

ガッツポーズを見せる平野(撮影・木村 揚輔)
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 卓球の全農カップ・トップ32船橋大会最終日は13日、千葉県船橋市の船橋アリーナで行われ、女子は世界ランキング21位の平野美宇(22=木下グループ)が決勝で世界6位の早田ひな(22=日本生命)を4―2で下して優勝した。

 激闘を制した。序盤は現在パリ五輪代表レースでトップを快走する早田にペースを握られた。9―11、8―11と2ゲームを連取されたが、平野は乱れなかった。むしろ上下の緩急を巧みに使い分けペースを奪い返すと第3ゲームは11―4と圧倒。その後も一進一退の攻防が続く中、要所でポイントを重ねた平野が11―9、11―3と3ゲーム連取で逆転。第3ゲーム途中から声も出はじめ、完全に試合を支配した平野が第6ゲームも11―5で奪い、パリ五輪代表選考会で初優勝を決めた。勝利を決めた瞬間、小さく右拳を握り締め美宇スマイル。“黄金世代”対決を逆転で制して選考レースで早田、伊藤に続く3番手に浮上した。

 試合後の優勝インタビューでは「以前よりも引き出しが増えて“まだまだ、できる”って思えた。そこが成長したところかな。国内大会での優勝は本当に久しぶりで、とてもうれしい」と語った。

 前日12日の準々決勝で長年のライバル伊藤美誠(22=スターツ)との“みうみま対決”を圧勝して勢いに乗る平野は準決勝で芝田沙季(25=ミキハウス)を4―2で撃破。決勝では8月のTリーグ個人戦決勝で敗れていた早田にリベンジした。

 昨夏の東京五輪団体銀メンバーだが、24年パリ五輪シングルス代表選考ポイント対象となるトップ32では3月のライオン・カップ、9月の全農カップ福岡大会ともにベスト8止まり。同年代の早田や伊藤だけでなく、長崎美柚(20=木下グループ)、木原美悠(18=エリートアカデミー)にも遅れをとっていたが、代表争いのトップを走る早田に勝利し選考ポイントで3位に浮上。強い存在感を示した。

 ◇平野 美宇(ひらの・みう)2000年(12)4月14日、静岡県沼津市生まれの22歳。4歳で全日本選手権バンビの部出場、小2でジュニアの部出場&勝利、小4で一般女子シングルス勝利などの最年少記録を更新し、注目を集める。17年世界選手権3位。21年東京五輪では女子団体銀メダル。身長1メートル58、右シェーク裏裏ドライブ型。

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