アメフト関大 QB須田がインターセプトで「号泣」敗戦「いつもと違う軌道のボールを…」

[ 2022年11月13日 19:43 ]

関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   関大10―17関学大 ( 2022年11月13日    万博記念陸上競技場 )

<関大・関学大>第3Q、ジャンプしてディフェンスをかわす関大・須田(上)(撮影・北條 貴史)
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 関大QB須田啓太(2年)が号泣していた。悔やんでも悔やみきれない1プレー。何度も脳裏をよぎったのが、同点で迎えた第3Q7分過ぎのシーンだった。

 自陣7ヤードからの第2ダウン。パスのプレーコールを受け、ターゲットとなるWR溝口駿斗(2年)の姿を見つけた時、司令塔は一瞬だけ迷った。「普通に投げれば良かったのに、相手DFの位置とか考えて、いつもと違う軌道のボールを投げてしまった。そこが後悔です」。あまり使わないライナー性のパスは、最も信頼する相棒の胸でなく、白いジャージーに吸い込まれ…。うつろな視線の先で、相手の背番号31がエンドゾーンに駆け込んでいた。

 勝てばリーグ優勝と全日本大学選手権出場が決まった大一番。宿敵に敗れ、最終節で立命大が関学大に勝って、甲子園ボウル出場の可能性が生まれるのを待つしかなくなった。「あとは立命さん次第。僕たちはそれまで(次節の)近大戦にベストを尽くして勝つしかない」。須田が立命大戦で流した安堵の涙は、苦い味に変わった。躍進を支える司令塔が、今度は歓喜の涙を落とす時が訪れるか。

 ◆優勝の行方 6戦全勝の関学大はリーグVが決定。最終節の立命大戦(27日)に勝てば、全勝優勝となり、全日本大学選手権準決勝進出が決まる。立命大が勝った場合、関大―近大戦(26日)で関大が勝てば3校が全く同じ条件で並び、抽選で同選手権出
場校を決める。関大が敗れれば、当該校同士の勝敗が優先され、6勝1敗の立命大が逆転で同選手権切符を勝ち取る。

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2022年11月13日のニュース