新小結・翔猿が正代撃破「どんどん前に出られた」今場所も絶好調の“高速返答”

[ 2022年11月13日 20:35 ]

大相撲九州場所初日 ( 2022年11月13日    福岡国際センター )

正代を押し出しで下し、吠える翔猿(撮影・中村 達也)
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 新小結の翔猿(30=追手風部屋)が、先場所初日に敗れている大関・正代(31=時津風部屋)を押し出して白星発進とした。

 相手の圧力に下がることなく、中に入って攻め込んだり距離を取って押したりと先に先に攻めた。最後は下から押し上げて相手の上体を起こして押し出し。押す力をつけるために半年前から重点的に取り組んできた、ぶつかり稽古のような相撲で勝負を決めた。「どんどん前に出られたのがよかった」と納得の内容。初日から大関に完勝し「体も動いているのでよかった」と元気いっぱいだった。

 取組後のインタビューでは、質問に対して間髪入れずに答える“高速返答”を披露。「どんどん前に出る相撲を取っていきます」と今後の抱負を早口で述べた。本人は普通に話しているつもりだそうだが、取組直後は息が上がって興奮状態のため早口になってしまうという。息が上がるほど激しい相撲を取っているのは、体が動けている証。先場所に続いてインタビューも相撲も絶好調だ。

 「どれくらいできるかとワクワクしている」と楽しみにしていた新三役の場所。稽古の成果を発揮する会心の白星で初日を飾り、今場所も“翔猿旋風”を予感させた。

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2022年11月13日のニュース