GP初優勝の三原舞依「たくさんの方々がいてこその私」演技で伝えた感謝の思い

[ 2022年11月13日 23:19 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦英国大会最終日 ( 2022年11月13日    シェフィールド )

女子フリーの演技を終え感極まる三原舞依=シェフィールド(ロイター)

 女子でショートプログラム(SP)首位の三原舞依(シスメックス)がフリーでもトップの145・20点をマークし、合計217・43点でGP初優勝を飾った。フリー、合計点とも自己ベストに迫る高得点だった。

 ルッツ―トーループの連続3回転や、3回転ルッツからの3連続ジャンプなどを決め、「恋は魔術師」を演じ切った瞬間、ガッツポーズが飛び出した。キス&クライで中野コーチと得点を確認すると、涙を流して喜んだ。「今日の金メダルは今までで一番うれしい。今は実感がない。信じられないという言葉に尽きる」と語った。

 最終滑走による極度の緊張状態で「自分の体はどこなんだろう」とフワフワしていた。それでも、自分を鼓舞し続けた。これまで4位が多かっただけに、自分に言い聞かせた。「このまま4位でいいの?」。SPで最下位スタートの想定で自分を追い込み「ここまでやってきた練習は裏切らないことを信じた」。

 ジャンプだけでなく、スピン、ステップは最高のレベル4でそろえる好演。「緊張している自分をうまくコントロールできるようになった」と手応えを語る一方で「声援やバナー、歓声が凄く大きくて。最後のコレオで何度もありがとうございますと思いながら滑った。たくさんの方々への感謝いっぱい」と話した。体調不良による休養などをはさんでの復活劇。家族や友人などを思い浮かべながら「たくさんの方々がいてこその私」と感傷に浸った。

 「GPだけでなく全日本とかで表彰台に乗れていないことが多かった。4位が多かった。演技に対する悔しさもあれば、結果に対する悔しさもある。足りてないところもある」と回顧しつつ「いろんな経験できることは幸せ。元気に滑れてイギリスまで来ることができた。応援してくださっている方々がたくさんいるので、しっかりパーフェクトな演技したかった。結果含めて力強く滑り切れてうれしい」と話した。

 自身初となる12月のファイナル(トリノ)出場にも大きく前進したが「(第6戦の)フィンランドでしっかりやってこそ。まだまだできる。反省点を改善できるように。今日は喜んでも良いけど、今回より良い演技ができるように気を引き締めて頑張りたい」と足元を見つめていた。

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2022年11月13日のニュース