山下美夢有 涙を浮かべて…応援に感謝「ここまで強くなれた」 今季4勝目で史上最年少女王に

[ 2022年11月13日 14:45 ]

<伊藤園レディース・最終日>18番、ウイニングパットを決める山下(撮影・西尾 大助)
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 プロ3年目の山下美夢有(21=加賀電子)が逆転で今季4勝目を挙げ、メルセデス・ランキングによるツアーNo・1の女王戴冠を決めた。21歳103日の女王はツアー史上最年少記録。2打差2位から1バーディー、ボギーなしの71にまとめ、通算12アンダーで優勝を飾った。今大会で年間女王が決まる条件は山下が優勝し、かつ同ランク2位の西郷が単独4位以下の場合となった場合だった。西郷真央(21=島津製作所)は通算7アンダーの7位で終えた。

 この日は、2打差の2位からのスタート。前半は9ホール全てパーの2打差3位で折り返した。後半15番でバーディーを奪取。18番では約2メートル強のパーパットをねじ込むと、笑顔で右拳を強く握った。

 試合後に山下は「風が強かったので、フェアウエーキープをしてセカンドを打とうと思ってプレーしてました。前半もチャンスにつくことがあったんですけど、なかなか決めきることができなかったので、後半15番でバーディー取れて…。ピンまで62ヤードで58度で打ちました」と振り返った。

 最終ホールについては「左のピンにきってくると思っていたので、まずはしっかりパーオンさせようと思って打ちました。めっちゃ緊張していて、セカンドを右にちょっとプッシュアウト気味に打ってしまいました」と苦笑。20メートル以上のバーディーパットが残ったことには「なかなか、きょうはパッティングがショートすることが多かったので、最終ホールでもショートしてしまってパーパットも結構残ったんですけどしっかり打ちました」と話した。

 年間女王と優勝が決まったことに、山下は「本当に嬉しいです」と笑顔を輝かせた。

 優勝スピーチでは、「優勝することが出来て嬉しいです。本当にここまで強くなれたのは…。たくさんの応援があったからここまで来ることが出来たと思っています。これからも、もっともっと強くなれるように頑張りたいと思います。本当に応援して頂いてありがとうございました。本当に家族とスポンサーの皆様に支えてもらってここまで来ることが出来たと思います」と涙を浮かべて、言葉を詰まらせながら語った。

 ◇山下美夢有(やました・みゆう)
 ☆生まれ 2001年(平13)8月2日生まれ、大阪府寝屋川市出身の21歳。大阪桐蔭高卒。
 ☆サイズ 1メートル50、52キロ。
 ☆ゴルフ 父・勝臣さんの影響で5歳から始める。19年プロテストは6位で合格。昨年4月KKT杯バンテリン・レディースでツアー初優勝。
 ☆名前の由来 「美しい夢を持ってほしい」との願いで最初は「美夢」だったが、母・有貴さんの希望で「有」一文字を入れた。病院で「お医者さんに“なんかアラビア語みたいですね”と言われました」(有貴さん)。

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