内村航平が東京五輪の日本選手団主将に浮上、9秒95の山県亮太や上野由岐子らも候補か

[ 2021年6月6日 20:41 ]

<全日本種目別選手権 決勝>メダルを手に笑顔の内村航平(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 体操男子の種目別・鉄棒で東京五輪代表を決めた内村航平(ジョイカル)が、日本選手団の大役候補に浮上した。

 1964年東京大会では体操男子の小野喬が日本選手団の主将を務めた。内村は小野以来となる体操ニッポンの五輪4大会連続出場。個人総合で五輪連覇と実績、知名度ともに抜群で、主将あるいは今大会から新たに任命される副主将の候補の1人であることは間違いない。

 ただ、五輪開会式の7月23日の翌日の24日に体操男子の予選が行われるため、開会式への参加がキーとなる。日本オリンピック委員会(JOC)関係者は「内村はもちろん、有力候補の1人。そこ(開会式)をクリアできれば」と話す。

 新型コロナウイルス禍での開催となる東京五輪の開会式は、従来のような華美な式典にはならない。主将、副主将の男女ペアで選手宣誓を行うプランもあり、バーチャルを活用するなど負担がかからない場合なら、内村が主将や副主将に就任する可能性は高い。

 陸上男子100メートルではこの日、山県亮太(セイコー)が9秒95の日本新記録をマーク。陸上はこれまでの大会後半に日程が組まれており、東京五輪では7月30日に競技がスタート。日程的に余裕があり、12年ロンドン大会では男子やり投げの村上幸史が主将、16年リオデジャネイロ大会は十種競技の右代啓祐(国士舘クラブ)が旗手を務めた。6月末の日本選手権で山県が代表に決まれば、大役を担う可能性は十分。山県は過去、13年ユニバーシアード、18年アジア大会で日本選手団の主将を務めた経験もある。

 他に主将、副主将の候補にソフトボールの上野由岐子(ビックカメラ高崎)や柔道男子73キロ級の大野将平(旭化成)らの名が上がる。ともに五輪金メダリスト。ソフトボールは7月24日にイタリア戦があるが、上野は登板予定がない場合は開会式にも参加可能。柔道男子73キロ級は7月26日で、開会式の3日後となる。

 旗手も男女ペアとなる公算が高く、バスケットボール男子のNBAで活躍する八村塁(ウィザーズ)や渡辺雄太(ラプターズ)、うつを告白してテニスの全仏オープンを棄権した女子の大坂なおみ(日清食品)は五輪出場には前向きとされ、状態次第では候補になりうる。競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)も7月24日に予選があり、開会式出席との兼ね合い次第で浮上する。

続きを表示

2021年6月6日のニュース