全米女子OP 笹生首位!19歳最年少Vあるぞ「新世紀世代」歴史変える

[ 2021年6月6日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン第2日 ( 2021年6月4日    カリフォルニア州 オリンピック・クラブ=6486ヤード、パー71 )

10代選手として初めて36ホールを終え首位に立った笹生(AP)
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 2打差6位から出た笹生優花(19=ICTSI)が6バーディー、2ボギーの67と伸ばし、通算6アンダーで単独首位に立った。08年の朴仁妃(パクインビ)(32=韓国)の記録を2日更新する19歳351日の大会史上最年少優勝を目指す。畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が26位から69で通算1アンダーの9位に浮上。渋野日向子(22=サントリー)は76と振るわず、通算7オーバーで予選落ちした。

 1946年に創設された女子最古のメジャーで、笹生が10代選手として史上初めて36ホールを終えて首位に立った。昨年プロデビューしたばかりの01年度生まれ「新世紀世代」が、世界の舞台で新たな歴史をつくろうとしている。それでも19歳は「ショットも安定していて、パターもちょこちょこ入ってくれたので良かった。スコアが出ちゃっているので、満足じゃないって言ったら逆におかしい」と屈託なく笑った。

 13番パー3では第1打を30センチ、18番パー4では第2打を50センチにつけてスコアを伸ばした。多くの選手が苦戦する深いラフや硬いグリーンに対応し、フェアウエーキープ率42・86%ながらパーオン率は72・22%。ショット技術はもちろん、難コース攻略の鍵となったのがこれまでの経験だ。

 日本とフィリピンの両国籍を持ち、幼少期から多くの国際大会に挑戦。今大会も3年連続出場で、会場のサンフランシスコには何度も訪れた。米メディアからの取材にも流ちょうな英語で対応。メジャーでも臆することはなく「本当に楽しかった」と声を弾ませた。

 ロリー・マキロイに憧れ、寝る前に動画を1時間見ることもある。スイングもそっくりと話題で、大会ツイッターには2人を並べた動画が投稿された。フィリピン代表として出場意向の東京五輪は代表入りが濃厚。「五輪で会いたい」と、マキロイとの初対面がモチベーションだ。そのマキロイも、メジャー初優勝は男子の全米オープン。笹生が19歳351日で初優勝を飾れば、76回の歴史で最年少の勝者となる。「この調子で楽しんで頑張っていきたい」。自然体で偉業に挑む。

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2021年6月6日のニュース