内村航平、世界新で東京五輪王手「気力振り絞って」夢物語を現実に変える

[ 2021年6月6日 05:30 ]

体操全日本種目別選手権第1日 ( 2021年6月5日    群馬・高崎アリーナ )

ブレトシュナイダーを決める内村航平(撮影・光山 貴大)
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 種目別鉄棒の内村航平(32=ジョイカル)が、スーパースコアで東京五輪代表に王手をかけた。予選でH難度「ブレトシュナイダー」を決め、選考会4演技目で初めて完璧な着地も披露。現行ルールの世界最高得点となる15・766点をマークし、1位で6日の決勝に駒を進めた。1枠を争う跳馬の米倉英信(24=徳洲会)を選考ポイントでリードして、最終決戦に臨む。

 演技を終えた瞬間から、内村の反省は始まる。「良くないところが凄く浮かんできた」。現行ルールでは17年全日本種目別で自身がマークした15・750点を超える15・766点の世界新にも、満足感はない。「まあ、出過ぎですよね。自己採点だと、そこまで出ない。たぶん15・4とか3」。このスタンスが、キングのキングたるゆえんだ。

 自らに厳しい目を向ける中、納得できた部分もある。4月の全日本以降の選考会で、4演技目にして初めて完璧に止めた。冒頭に成功させたH難度の離れ技「ブレトシュナイダー」で感じていた力みは、演技の最終局面では功を奏した。「力が入ったことがプラスに働いた」。微動だにしない着地が、スーパースコアを引き出した。

 1枠を巡る種目別の代表争いは、跳馬の米倉との一騎打ち。選考ポイントを暫定で150点とし、140点の米倉をリードした。「お互いに頑張って(代表は)その結果だと思う」。演技後、ライバルには「出来レースだと面白くないし、燃えるよね」と声を掛けた。ともに死力を尽くし、ミスが許されない究極のバトルを歓迎している。

 4大会連続の五輪切符に王手をかけて、きょう6日の決勝に臨む。「気力を振り絞って、着地まで止められる演技をしたい。いい流れはつくれた。その流れにしっかり乗って、自分の演技ができればいい」。19年4月、個人総合の全日本選手権で予選落ちを喫し、「東京五輪は夢物語」と言ってから約2年。あの時、描けなかったストーリーを現実に変える時が来た。

 ▼東京五輪への道 種目別の個人枠は1。全日本選手権の2回、NHK杯、全日本種目別の予選&決勝の各演技で、日本協会が作成する世界ランクで1位かつ0.2差以上の得点に40、1位30、2位20、3位10、4位5とポイントを与え、合計1位が代表になる。鉄棒は橋本の決勝次第で現在世界1位の15.000点が変動する可能性がある。団体の枠は4で、既に橋本と萱が決定。残り2人は、今大会を終えてチーム貢献度が高い選手を選ぶ。

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