シンデレラボーイだ!追加招集のWTB高橋「チャンスつなげる」ラグビー日本代表合宿

[ 2021年6月6日 15:09 ]

5月30日に報道公開された練習で、トニー・ブラウン・コーチ(手前から2人目)の指示を聞く高橋汰地(中央)
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 大分県別府市で合宿を行っているラグビー日本代表のWTB高橋汰地(たいち、24=トヨタ自動車)が6日、オンラインで取材に応じ、23年W杯代表入りへ「言い方はおかしいかも知れないが、落ちてきたチャンスをいかにつなげるか。何か一つでも“いい選手だな”と思ってもらえるプレーをコーチ陣に見せられたら」と意欲を示した。

 トップリーグでは今季が2シーズン目だった高橋は、右ウイングのレギュラーに定着すると、決定力の高さやハイボールへの強さでチームの4強入りに貢献。初の代表入りが期待されたが、4月に発表された54人の候補にその名はなかった。しかしケガで離脱した江見翔太(サントリー)に代わり、候補外から追加招集を受けて5月末から合宿に参加。「(追加招集は)驚きが最初にあった。最初はどういうことか分からなかった」と戸惑いながらも、初キャップ獲得を目指している。

 19年W杯代表の福岡堅樹が引退したウイングだが、今回の合宿ではシオサイア・フィフィタ、セミシ・マシレワ(ともに近鉄)、ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ)がいずれも初招集され、レメキ・ロマノラヴァ(宗像サニックス)も健在。厳しいポジション争いが繰り広げられているが、「ちょっとでも試合に絡めば、自分の持ち味を見せたい」と高橋。“構想外”から招集されたシンデレラボーイが、虎視眈々(たんたん)と23年W杯代表入りを狙う。

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2021年6月6日のニュース