山県亮太 やっと風に恵まれた、10秒01で東京五輪参加標準記録突破

[ 2021年6月6日 13:00 ]

陸上・布勢スプリント ( 2021年6月6日    鳥取市・ヤマタスポーツパーク陸上競技場 )

予選 10秒01をマークし、東京五輪の参加標準記録を突破した山県亮太(手前)
Photo By 代表撮影

 男子100メートル予選の2組に登場した山県亮太(28=セイコー)が10秒01を出し、東京五輪参加標準記録の10秒05を突破した。中盤から驚異的な加速を見せ、9秒98の自己記録を持つ小池祐貴を大きく引き離して1着でゴールした。小池は10秒18の2着だった。

 前走の水戸招待は、強い向かい風にさらされた。予選は8・3メートルの逆風の中で走り、「壁を押している感じ」を嘆いた。水戸招待を含めて天候に恵まれないレースが続いていたが、この日は、多田と桐生が1着だった前後の組が追い風参考記録(ともに2・6メートル)になる中、山県の2組目だけは追い風1・7メートルと絶好の風が吹いた。10秒00の自己記録に肉薄する好記録をマークした。レース後は喜びの表情を見せた。

 東京五輪の参加標準記録をクリアしたのは、サニブラウン、小池、桐生に続いて4人目。この4人は、24日開幕の日本選手権で3位以内に入れば、タイムにかかわらず五輪代表になる。 

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