大栄翔の母が涙「よく頑張りました」足のサイズ32センチの孝行息子が大きな一歩

[ 2021年1月25日 05:30 ]

大相撲初場所 千秋楽 ( 2021年1月24日    両国国技館 )

大栄翔が初優勝し感極まる母・恵美子さん(撮影・会津 智海)

 大栄翔の家族は埼玉県朝霞市の飲食店で関係者とともにテレビ観戦。歓喜の瞬間には拍手が湧き起こり、母・恵美子さん(57)は涙ぐみ、しばらく声が出なかったが「親孝行な息子です。ここまでくるとは夢のよう。本当におめでとう、よく頑張りましたと伝えたい」と喜んだ。3歳上の兄・一直(かずなお)さん(30)も「自分の武器を生かせたことが優勝につながった」と誇らしげだった。

 大栄翔は母子家庭で、幼少期は祖母・三江(みつえ)さん(92)に育てられた。病気がちな兄に、母が「残さないで食べなさい」と口酸っぱく言った言葉が耳に入っていたのか、離乳食離れは早くて、6カ月検診時には口の中にご飯粒と魚の切り身が残っていたという。医師に「時期的に食事はまだ早いです」と笑われたが、よく食べて、よく運動し、小学卒業時には体重102キロとなった。

 小さい頃は休日に母と一緒にイトーヨーカドーに行き、真っ先に玩具店へ。独りぼっちであることに気がつくと従業員に「お母さんが迷子」と助けを求めた。活発で幼稚園年長でマウンテンバイクを乗り回し「病気知らずで健康体でした」と母。足が大きく卒園式は幼児用の靴では小さく23センチの靴を購入して出席した。

 小1で初めて相撲大会に出たが、友人がキャンセルする中、「俺は出る」と上がった土俵で優勝。相撲道場で力をつけて県トップの実力に成長し、低学年時の作文には「プロになりたい」と書き込んだ。高学年になるとランドセルに両腕が通らず斜めがけバッグで登校。小6の足のサイズは28センチで学校の下駄箱に収まらず片方ずつ入れた。それが今は32センチ。一部関取衆から「ビッグフット」と呼ばれる両足が相撲の安定感につながっている。

 中学時は地元に相撲道場がなかったため、日曜日は1時間かけて1人で入間市まで通った。名門・埼玉栄高に進学してさらに力をつけ、深夜0時から朝5時まで仕出し弁当店で働く母のために「親孝行をしたい」と卒業後は大学に進学せずにプロ入りを決意。恩師の山田道紀監督にも伝えた言葉が大栄翔の原動力になっている。

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