男子200メートル平・佐藤、世界歴代4位のタイムでV 19歳“北島2世”慶大スイマー「成長してる」

[ 2021年1月25日 05:30 ]

競泳・北島康介杯 最終日 ( 2021年1月24日    東京辰巳国際水泳場 )

男子200メートル平泳ぎで日本記録に迫る2分6秒78で優勝した佐藤
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 男子200メートル平泳ぎで佐藤翔馬(19=東京SC)が2分6秒78で優勝した。昨年10月に記録した自己ベストを0秒24更新。渡辺一平(23=トヨタ自動車)の持つ日本記録に0秒11差に肉薄する世界歴代4位の好タイムだった。男子200メートル個人メドレーは萩野公介(26=ブリヂストン)が1分58秒62で制覇。女子200メートル個人メドレーは大橋悠依(25=イトマン東進)が2分9秒86で頂点に立った。

 電光掲示板を見て、佐藤が天を仰いだ。2分6秒78。世界で4人目の6秒台に突入したが、素直には喜べなかった。日本記録まで0秒11差に肉薄しただけに「6秒台が初めて出てうれしい半面、日本記録まで0秒1なので悔しさもある。“うわー”という気持ち」と複雑な心境を吐露。その上で「今日は6秒台が出るとは思っていなかったので、自分の思っている以上に成長している」と納得の表情を浮かべた。

 課題に掲げる最後の50メートルをまとめた。ラストスパートを意識するあまり、ピッチを上げ過ぎて泳ぎが小さくなる悪癖があったが、この日は最後まで大きく腕を広げて水を捉えることを意識。150~200メートルのタイムは33秒03で、世界歴代5位の2分7秒02を記録した10月の日本学生選手権と比べて0秒23速かった。練習では50メートルを20本泳ぐメニューを取り入れ、最後までフォームを崩さないことを徹底。「ラストを重点的にやってきた。33秒03は今までで一番速いタイム。練習の成果が出た」とうなずいた。

 昨年12月の日本選手権では日本記録保持者の渡辺に0秒61差で敗れて2位。その渡辺は東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権で2分5秒台の世界記録を目指す方針を打ち出しているが、佐藤は「そんなに驚きはしなかった。僕は自分の泳ぎをしっかりしたい」と冷静だ。日本選手権に弾みをつけるためにも、直接対決が実現する2月のジャパンオープンでのリベンジを期す。

 昨年1月の北島康介杯で2分7秒58の好タイムで優勝して一躍注目を集めてから、1年で0秒80もタイムを短縮。今大会の男子最優秀選手に輝き、五輪2大会連続2冠の東京都水泳協会の北島康介会長からトロフィーを受け取った。小学校から慶応一筋の伸び盛りの19歳は「今回はそんなに調整していない。2月のジャパンオープンで日本新を出して、4月の選考会(日本選手権)で世界新を出せるように頑張りたい」と力を込めた。半端ない成長曲線を描いており、TOKYOに向けて期待は膨らむ。

 ◆佐藤 翔馬(さとう・しょうま)2001年(平13)2月8日生まれ、東京都港区出身の19歳。生後半年から「スパ白金」のベビースイミングに通い水泳を始めた。小学校から慶応一筋で現在は慶大商学部2年。少年野球チーム「オール麻布」ではプロ野球日本ハムの清宮幸太郎の1学年後輩。好きな食べ物はタピオカ、牛タン。1メートル77、74キロ。

 ▽競泳五輪への道 個人種目は4月の日本選手権の決勝で派遣標準記録を突破した上で、原則2位以内に入ることが条件となる。萩野が出場を目指す200メートルと400メートルの個人メドレーは、瀬戸が19年夏の世 界選手権(韓国・光州)の優勝 により既に内定を決めており、残り1枠。瀬戸を除いた選手の 中で1位になる必要がある。

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