渋野 21年にも米ツアー挑戦 来季は国内主戦場も秋の予選会視野

[ 2019年11月8日 05:30 ]

12番、傾斜を滑り台にして遊ぶ渋野(中央) 
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 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で、日本女子ツアーも兼ねるスポニチ主催「TOTOジャパンクラシック」は8日、滋賀県の瀬田GC北C(6659ヤード、パー72)で開幕する。来季の米ツアーメンバー登録回避を表明している渋野日向子(20=RSK山陽放送)が、2021年にも米ツアーに挑戦する方針であることが7日、分かった。来季は国内を主戦場にしながら、米ツアーにもスポット参戦。来秋の米ツアー予選会への挑戦を選択肢に入れた。

 来季の米ツアーメンバー登録は見送ることを表明している渋野だが、夢舞台挑戦への道筋が見えてきた。複数の関係者によると、来秋に行われる米ツアー予選会(QT)挑戦を選択肢に入れており、21年にも米ツアーに参戦するプランを立てたもようだ。

 今年8月のAIG全英女子オープンを制し、米ツアーメンバーの資格を獲得。今月18日までに登録を行えば来季の出場が可能だったが、かねて「まだ一年間アメリカツアーで戦う覚悟ができていないかなと思います」と回避を明言していた。来年は東京五輪もあり、渋野にとって重要な一年となる。挑戦の時期についてはこれまで「いずれは行きたい」と話すにとどめていたが、このほどプランが出来上がった。

 来季は日本ツアーを主戦場としながら、全英覇者として出場可能なメジャー大会や推薦出場で米ツアーにスポット参戦。その上で21年にも米ツアーに本格参戦するため、秋に行われるQT挑戦を視野に入れてスケジュールを立てたという。関係者は「あくまでも本人の気持ちが一番大事ですから」と話しており、渋野自身の気持ちを最優先して最終決断を下す。

 8日に開幕するTOTOジャパンクラシックは、日本で開催される唯一の米ツアーでもある。この日、インの10番から9ホールの練習ラウンドを行った渋野は「全部の試合が大事ですけど、この試合は出られる人数も少ない。賞金ランキングにとっても大切だし、世界ランキングのポイントも高い。しっかりとトップ争いができたらいいかな、と思います」と力を込めた。“スマイリングシンデレラ”として世界を驚かせた渋野が、日本の地で世界の強豪に挑戦する。

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