荒磯親方「稀勢の里杯」開催を発表 相撲界の底辺拡大へ“夢舞台”用意 白鵬も歓迎

[ 2019年11月8日 05:30 ]

12月23日に両国国技館で「稀勢の里ウインターカップ」を開催することを発表した荒磯親方(中央)
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 大相撲の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)は7日、高校1、2年生を対象にした相撲大会「稀勢の里ウィンターカップ」を12月23日に両国国技館で開催することを発表した。小学生、中学生、大学生は国技館での大会が行われているが、高校生の大会は初の実施となる。他の大会とは立ち合いの所作を変えるなど“稀勢の里色”を出した新大会となる。

 高校生に“夢の舞台”を用意した。現役時代のしこ名を冠した大会の会場は国技の殿堂である両国国技館。高校生が国技館の本土俵で相撲を取れるのは、全日本選手権の出場権を得られる全国高校総体や国体の覇者だけで、荒磯親方がそれを知ったのは今年初場所で現役を引退したあとだった。「それならやろう」と夏ごろに大会開催に向けて着手。親方の仕事の合間を縫って日本相撲協会や関係各所と調整を進めて実現にこぎ着けた。

 荒磯親方は小学4年生の時、わんぱく相撲で初めて国技館で相撲を取った。当時を振り返り「眠れないくらいの感激があった」と話す。同じような気持ちを高校生にも味わってもらえれば相撲の普及につながるのは間違いない。大会長を務める荒磯親方は「一人でも多くの高校生を国技館の本土俵に上げたい」と抱負を語った。

 大会趣旨には「高校相撲の健全な育成強化と親善交流を図る」などに加え、「立ち合いの重要性を説き、正常化を図る」こともうたっている。そのために、他のアマチュアの大会とは違い、立ち合いで「待った」を1回入れることにした。「いきなりだと立ち合いは合わない」。待ったのないアマチュアではしばしば、駆け引きのために立ち合いの前に腕を回すなどの動きで時間をかける選手が見られるが「無駄な動きがなくなれば合わせやすくなる。正々堂々とした立ち合いで相撲を取ってほしい」という狙いもある。

 大会には全国から50チーム、250人の参加を予定。団体戦、個人戦を実施し、外国人留学生は1チーム1人までとしている。概要を発表したこの日は、11年に急死した先代師匠の元鳴戸親方(元横綱・隆の里)の命日だった。「伝統には厳しい人だった」と亡き師匠を思い起こしながらも「変えるところは変えていきたい」と新たな挑戦に踏み出した。

 《「白鵬杯」は来年10回目》横綱・白鵬は荒磯親方の相撲大会開催を歓迎した。九州場所前夜祭で横綱土俵入りを披露した後、話を聞かされ「高校生はプロに入るか大学に行くか迷うところがある。そこで相撲大会を持ってきたのは凄くいいことだと思う」と応じた。自身は10年から小中学生を対象にした「白鵬杯」を開催しており、来年2月予定の大会は10回目となる。「5年、10年、長くやるにはコツコツと地道にやっていくこと」とアドバイスを送った。

 《参加チーム募集中》大会実行委員会事務局では現在、参加チームを募集している。希望者は郵送で、〒174―0051、東京都板橋区小豆沢3の3の2、IMSグループ、担当・前田まで。締め切りは15日必着。メール、ファクスでの申し込みは受け付けていない。大会への参加は無料だが、旅費および宿泊費は参加校の負担となる。

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